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10月より「トヨタバッテリー株式会社」に社名変更し新たなスタート／プライムアースEVエナジー株式会社 ［転職・キャリアコラムVol.160］
コンサルタント 内田静岡県の企業 2024年9月18日(水)
こんにちは リージョナルキャリア静岡（運営：株式会社リンク・アンビション）コンサルタント 内田です。
トヨタ自動車とパナソニックの共同出資により設立された、HEV用（ハイブリッド車用）電池で世界シェアNo.1を誇るプライムアースEVエナジー株式会社。
昨年、同社についてブログを書かせていただきました。
＜同社紹介記事＞
静岡県が誇る、ハイブリッド(HEV)用電池世界シェアNO.1メーカー「プライムアースEVエナジー社」のご紹介
今年2024年3月に車載用電池の量産体制を強化するため、トヨタ自動車がプライムアースEVエナジー社を完全子会社化することを発表しました。
プライムアースEVエナジー社は、いよいよ10月より社名を「トヨタバッテリー株式会社」に変更し、新たなスタートを切ります。
社名変更について
トヨタ自動車からも公式に以下のように発表されています。
「トヨタ自動車が進めるマルチパスウェイ戦略にバッテリー事業で貢献する会社として、2024年10月1日から『トヨタバッテリー株式会社』」に社名を変更する予定です。」
「マルチパスウェイ戦略への貢献」とは？一体なにを意味するのでしょうか？
マルチパスウェイ(複数の道)という考え方
自動車業界では昨今、「カーボンニュートラル（CO2排出実質ゼロ化）」の達成が求められ、電気のみで走るBEV(バッテリー式電気自動車)の注目度が一気に増しました。
BEVはエンジン(いわゆる内燃機関)を搭載していないので、ガソリンを使わず、電気のみでの走行が可能です。
その為、走行時にCO2を排出することはありません。そうなれば、走行中に限ってはCO2排出実質ゼロは達成できます。
が、そのBEVを製造する過程においては、通常の自動車を製造する以上のCO2を排出するとも言われています。
また、価格面や実用化面の課題から全ての消費者に導入することは難しいとも言われています。実際にBEVの成長率は大きく鈍化傾向にあります。
「カーボンニュートラル（CO2排出実質ゼロ化）を達成＝全ての自動車のBEV化が必要」、という論調に異議を唱えるのが「マルチパスウェイ＝複数の道」という考え方です。
「BEVは重要な解決策のひとつですが、唯一の選択肢にはならない」というトヨタ自動車の豊田会長の言葉通り、BEVも必要だがそれ一択ではなく、それぞれの用途やニーズにあった選択肢も用意するという戦略です。
要するに、BEVに全振りするのではなく、現実的な選択肢である他のパワートレイン(エンジンも含め)製造し販売していく、ということになります。
これまでプライムアースEVエナジー社がメインで製造してきた製品は、②HEV用の電池です。
トヨタ自動車の発表にもある通り、これまでのHEV用電池に加え、BEV・PHEV用電池も含めて生産する予定であり、次世代かつ多様なバッテリーへの取り組みを進める方針とのことです。
新社名には、磨き上げてきた技術・技能を活かし、電池の競争力向上に貢献するとともに、高い安全性・高品質な製品を提供する会社になるという決意が込められています。
トヨタ自動車は2023年までにEV開発に5兆円を投じるとのニュースもあり、今後益々車載用バッテリーの開発が盛り上がっていくと予想されます。
中途採用について
生産規模拡大のため、同社では積極的に中途採用を行っています。
プライムアースEVエナジー株式会社｜求人一覧
一般的に大手メーカーでは、書類選考や面接日程調整に数週間かかることも良くありますが、同社では非常にスピード感を持って採用を進めています。
また、学歴や年齢、転職社数などのスペックだけにとらわれず、その方のポテンシャルやご経験を最も重視した採用を行っております。大手メーカーでありながらも、スタートアップベンチャーの様な柔軟性も兼ね備えており、転職市場において希少性の高い企業だと感じます。
プライムアースEVエナジーから、トヨタバッテリーへ生まれ変わる同社に今後も注目していきたいと思います。
この記事を書いたコンサルタント｜内田 康太
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