静岡から世界へ、最後の挑戦。生形秀之さんとエスパルスドリームレーシング、鈴鹿8耐に挑む!
コンサルタント 原口静岡県の暮らし・制度
2025年7月23日(水)
こんにちは。リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)のキャリアコンサルタント、原口です。
2025年8月3日(日)、国内最高峰の耐久レース「鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権(通称:鈴鹿8耐)」の決勝が行われます。そして今年も、静岡を拠点に活動するバイクチーム「エスパルスドリームレーシング」が参戦します!
7月17日(木)には、ホテルアソシアで壮行会が開催され、会場は多くのファンや支援企業の熱気に包まれていました。

(写真提供:エスパルスドリームレーシング)
生形秀之という人間に惹かれて
生形さんは、バイクレーサーとしてだけでなく、人としても本当に尊敬できる方。
2023年には、「もう歩くこともできないかもしれない」という大怪我に見舞われましたが、その苦境の中でも「レースを諦めない」という言葉と姿勢が一切ぶれることはありませんでした。
普通の人なら諦めてしまうような状況でも、彼はリハビリに励み、再びマシンにまたがる姿を見せてくれました。
しかも、生形さんは「代表」「営業」「チーム運営」「イベントの企画・運営」「ライダー」と、チームのすべてを自分で担っています。そんな多忙な中でも、常に明るく、周囲への感謝と気配りを忘れない。
だからこそ、多くの企業やファンが「この人を応援したい」と感じるのだといつも思います。
静岡発のプライベーターチーム「エスパルスドリームレーシング」
「エスパルスドリームレーシング」は、2005年にJ1清水エスパルスとのコラボによって誕生した、静岡を拠点とするバイクレーシングチームです。
生形さんは、地元企業の支援を受けながら、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐といった国内最高峰の舞台で戦ってきました。中でも、国内外のトップライダーやチームが参加する国内最大級のバイクレースである「鈴鹿8耐」では、2018年・2022年に4位入賞という輝かしい成績を残しています。
これは本当にすごいことです。
というのも、鈴鹿8耐には「ファクトリー系チーム(YAMAHAやHONDA、BMWなどメーカー直系)」と「プライベーター(独立系)」の2つが存在します。
ファクトリー系はメーカー直系ということで資金力も開発リソースも桁違い。対してプライベーターは限られた予算と人員で、知恵と工夫と情熱で勝負します。
そんな中で4位に入るというのは、まさに快挙。
エスパルスドリームレーシングは、地元静岡から、世界に通用する走りを見せてくれるプライベーターでは一番表彰台に近いチームだと思っています。
2025年は、エスパルスドリームレーシング最終シーズン
そして、この2025年の鈴鹿8耐が、エスパルスドリームレーシングにとって最後のシーズンとなります。
長年、静岡を背負って戦い続けた生形さんの「ラストラン」でもあり、ひとつの物語の集大成とも言える年です。

(写真:提供写真以外すべて筆者撮影)
私自身、壮行会で壇上に立つ生形さんの決意に満ちた言葉を聞き、知り合ってからこれまでの歩みが思い出されました。数々の挫折や悔しさを乗り越えてきた生形さんの一言一言が胸に響き、思わず熱いものがこみ上げてきます。
鈴鹿8耐2025、出場ライダー紹介
今年のチーム体制は以下の通りです。(ジョナス・フォルガー選手は壮行会には参加できず)
第1ライダー:生形秀之
チーム代表 兼 ライダー
今年で選手としての引退を表明。最後の挑戦にすべてをかけます。
第2ライダー:ジョナス・フォルガー
MotoGP経験もあるヨーロッパの実力派ライダー。世界基準のスピードに期待。
第3ライダー:濱原颯道
若手注目株。昨年の鈴鹿8耐「チームスズキCNチャレンジ」でも存在感を放った逸材です。
使用マシンは、SUZUKI GSX-R1000R。
まさに「静岡から世界へ」を背負って戦う布陣となっています。
生形さんの“ラストラン”を飾る大切なマシンとレーシングスーツに、弊社のロゴステッカーを貼付いただきました。レーシングキャリアの集大成となる特別な舞台に、スポンサーとしてご一緒できることを光栄に思います。
今年こそ、念願の表彰台へ!
これまで何度も表彰台まであと一歩というところまで迫ってきたエスパルスドリームレーシング。
今年こそ、その悲願を叶える瞬間を見届けたい――。
レース当日、鈴鹿サーキットには全国から5万人以上のレースファンが集まります。
けれど、まだ「鈴鹿8耐を観に行ったことがない」という方も多いはず。
「応援したい人がいるレース」は、ただ観るのとは全く違う熱さがあります。
ぜひ、この夏は鈴鹿へ!
そして、生形さんのラストランを、現地で一緒に応援しましょう!
最後に
エスパルスドリームレーシングの挑戦は、単なるレースやスポーツの枠を超え、「夢をあきらめない生き方」を私たちに力強く示してくれます。
静岡から世界へ。
数々の困難を乗り越え、走り続けてきた生形秀之選手の「最後の夏」を、ぜひ皆さんも一緒に見届けてほしいです。
7月26日(土)には、SBSテレビ「みなスポ」へ生形選手が生出演予定です。ぜひお見逃しなく!
この記事を書いたコンサルタント
HARAGUCHI TSUBASA
AREA:静岡・愛知
県内企業の経営者・役員と直接つながり、即戦力・ハイクラスに特化した転職支援を提供。短期的な転職支援にとどまらず、中長期的なキャリア形成を見据えた伴走型のサポートを重視しています。「暮らしたいところで思いきり働く」を実現するため、地方へのU・Iターン転職を支える社会インフラの創造に取り組み、地方でも妥協のないキャリアを築けるよう支援します。