転職コラム&ブログ

リファラル採用による転職のデメリットとは [転職・キャリアコラムVol.175]

こんにちは 
リンク・アンビション コンサルタントの種市です。

リファラル採用は、企業が自社の社員から知人や友人を紹介してもらい採用活動を行う手法です。現在、日本の採用市場では生産年齢人口の減少によって、業種や職種を問わず人手不足が叫ばれる中、重要な採用手法として注目されています。

リファラル採用を導入している企業は増加しており、2022年度に推計18億5,000万円であったリファラル採用・アルムナイ採用支援サービスの市場規模は、2024年度には50億7,000万円に達する見込みで、前年度比169.0%の成長が予測されているそうです。
(参考:株式会社矢野経済研究所 市場調査 2025/01/31)

通常の採用手法と比べてリファラル採用の成功確度が高いことや採用コストの抑制がメリットとして上げられ、社員へのインセンティブなど促進策も多くの企業で導入されています。

良い採用手法だと思いますが、今回はリファラル採用による転職のデメリットについてまとめてみます。



 【 目次 】 

 


1.最大のデメリットはフィードバックが得られない


内定にしろ、見送りとなった場合でも「どこを評価してくれているのか」「何がネックだったのか」は、選考を受けたからには知りたい情報かと思います。
少なくとも私でしたら知りたいです。
リファラル採用では、選考フローがあいまいなまま進むことが多く、転職エージェントのような仕切り役が不在の場合、
きっちりとしたフィードバックを得ることは、ほぼほぼ難しいです。内定であればいいのですが、入社後に期待されていることが食い違っているとミスマッチにつながる可能性があります。また見送りの場合でも、企業側にとっては紹介者の手前、本当の見送り理由を伝えることも関係性を考慮すると相当難易度が高いでしょう。フィードバックが得られないのは自己応募の場合も同様です。
転職エージェントは、企業と求職者の間に立つことで、双方向のフィードバックを適切かつ効果的に伝える役割を果たします。企業からの評価や改善点を求職者に伝え、求職者の印象や懸念事項を企業に報告することで、直接のやり取りでは得られない詳細な情報や率直な意見を、双方に提供することができます。


2.選考プロセスは明確に!


「まずは会ってみようか」と食事を交えてのケース、面接ではなく”カジュアル面談”からスタートするケースもあります。
その際に企業サイドは、しっかり「選考の場」として設定していて、紹介された求職者サイドは非公式で気軽な情報交換の場ととらえているケースがあります。

1の項目で記載したように”仕切り役”の不在は、〈今回は何の場か〉が不明瞭になってしまい、企業側と求職者側の認識にズレが生じる可能性があります。
転職エージェント経由の場合はまず書類選考通過後に選考プロセスを明示します。

例えば

・カジュアル面談
 ↓企業・求職者の双方が合意
・適性検査、1次面接〈WEB〉
 ↓通過
・最終面接〈対面〉
 ↓内定
・内定面談
※場合によって3回目の役員面接あり


のように、事前に選考プロセスを知っていることで、3回目の面接が発生した場合にも事前にわかっていることによる安心感は大きいです。

またリファラルによる安心感から企業研究が不十分になり、面接の場での失敗につながることもあります。
選考を受けるからには、内定取得までは選択肢として目指すべきで、そこに至る準備は入念に確認する必要があります。


3.比較検討はしっかりと


転職活動は他社との比較が大事です。
比較検討し、現職とも比較をして転職するべきかを転職エージェントでは勧めていますが、リファラルの場合、単一の企業にフォーカスしてしまうため、他の企業との比較が難しくなり、より良い機会を逃す可能性があります。

また潜在ニーズ(募集ポジションが顕在化していない)の場合、すぐに選考に進まなかったり、評価が高くとも社内調整で内定がすぐにでないケースがあり、プロセスが長引く可能性がありますので、他社選考を並行して進めている場合に難しい調整が必要になります。

リファラルの手法は2023年度から2028年度までの年平均成長率は58.5%と予測され、2028年度には市場規模が300億円に達すると見込まれています。
今回挙げたデメリットが生じるリスクを防ぐためには、採用プロセスの透明性確保、報酬制度の明確化、個人情報保護の徹底(人事以外の部署で進める場合)、求職者と企業の期待値のすり合わせなどの対策が重要です。
リファラルでの採用を受ける際には、上記に注意してみてください。

また、最終的にリファラルで転職をするのは良いことだと思いますが、転職は絶対に失敗したくないからこそ、リファラル採用での選考を受けることになった際も転職エージェントを利用することをおすすめします。
リファラルでの選考を受けることを転職エージェントに伝えた上で、他の企業との比較をしっかり行い、他社の選考日程の調整をしてもらう、フィードバックをもらうなどしながら効果的に転職活動を進めると、後悔のない転職になると思います。



 


この記事を書いたコンサルタント種市 一仁


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