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面接で自信を持つ!マネジメントの実績を言語化する方法 [転職・キャリアコラムVol.163]

こんにちは。リージョナルキャリア愛知(株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの荒井です。

35歳を超えると会社内で一定の地位と責任を持ち、事業や組織、チームを管理する「マネジメント」の経験をしている、または過去に経験したことのある方が多いと思います。また、中途採用の求人ではマネジメント経験(メンバーの行動管理や育成、評価に携わった経験)が必須とされていることがよくあります。
しかしその手法や実績を言語化することが求められる採用面接において、マネジメント力をアピールすることに苦戦する方がいます。

弊社を例にとると、愛知県や静岡県で幹部ポジションの求人を多く保有しているため、多くの管理職経験のある方々と面談させていただいております。その中でマネジメントの実績について具体的な回答をいただける方と、深堀をしてみてようやく見いだせる方とでは大きな差があります。また、深堀をしてみても、最後まで抽象度の高い返答しか返ってこないことも多々あります。

職種に限らずマネジメント経験のある方や、マネジメントまでは至らないが後輩の指導をしているという方は、面接の前に「自分が行ってきたのはどんなマネジメントか」を意識していただくことが大切になります。

今回は、具体的なマネジメント手法とその効果を明確に言語化するためのポイントを紹介します。



 
 【 目次 】 

 


1. 目標設定とフィードバック


部下やメンバーに対する明確な目標設定は、モチベーション向上とパフォーマンス向上の基盤です。SMARTの原則※5つの基準にそって目標を立てる目標設定手法【Specific(具体性), Measurable(計量性), Achievable(同意して、達成可能な), Relevant(関連性), Time-bound(期限が明確、今日やる)】を活用し、より具体的で達成可能な目標を設定するように意識しましょう。目標達成に向けた進捗状況を定期的に確認し、適切なフィードバックをすることで、部下やメンバーの成長を促進します。

<言語化のポイント>



例えば、営業マネージャーを例に挙げると、会社が決めた数字をそのまま部下に指示していたのか、あるいは目標金額を自ら設定した場合、どのような判断基準で設定したのか、その数字を達成するためにプロセス管理をどのように行ったのか、そしてその結果として実績がどうだったかまで掘り下げて考えることが重要です。さらに、社内でのナレッジ共有や連携、育成に関する営業マネジメントの型があれば、具体的に伝えるとよいでしょう。

2. コミュニケーションの重要性


効果的なマネジメントには、オープンな双方向のコミュニケーションが欠かせません。部下やメンバーの意見やアイディアを積極的に聞き入れ、問題が発生した際には迅速に対処しましょう。また、定期的な1on1ミーティングを実施し、部下やメンバーの悩みや課題を知っておくことで、信頼関係を築くことができます。トップダウンだけではうまくいかず、かといってボトムアップだけでも難しいという点が、マネジメントの難しさです。

<言語化のポイント>



相談しやすい環境をつくるためにどのような工夫をしていたのか、また、普段の何気ないコミュニケーションから課題解決のヒントを得た経験があるかなど、具体的なエピソードを用意しておくと、面接で伝えた際に相手がイメージしやすくなります。。例えば、対面以外でもリモートワークの普及による課題に対して、社内SNSやシステムを活用し、コミュニケーションの円滑化を図る取り組みも一例です。

3. モチベーションの維持


部下のモチベーションを維持するためには、納得感のある評価と報酬が最低限必要です。業績や成果に応じた評価を行い、努力を認めることで、部下やメンバーのやる気を引き出します。さらに、組織やチーム内での心理的安全性やキャリアパスの明確化、スキルアップの機会などを継続的に提供することで、モチベーションの維持にもつながります。また部下やメンバーのロイヤリティを保つためには、適切な評価や報酬、働きやすい環境を整えるだけではなく、自分の会社が果たすべき社会的役割を語り続けることも大切です。

<言語化のポイント>



報酬に関しては会社として規定がない場合もあります。その場合のモチベーション維持の手法はマネジメントする方により様々です。例えば営業職においては社内で賞賛される機会や表彰制度を設ける、プロセスやアプローチ方法を評価するなど、相手に合わせた手法を用いて対応したことを面接で伝えることがカギとなります。

4. チームビルディング


チームビルディングとは、メンバーの全員で協力して共通の目標に向かうために行われます。
チーム全体の協力体制を強化するために、チームビルディング活動を積極的に取り入れましょう。チーム全員が共通の目標に向かって協力し合う環境を作ることで、個々のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。また、チーム内のコミュニケーションを円滑にするために、定期的なミーティングやレクリエーション活動を計画することも効果的です。
1人1人に対してもマネジメントは大切ですが、チーム意識を持たせることも重要です。

<言語化のポイント>



会社の指標に価値観を合わせる手法や、チームの色を出し協力する手法などマネジメントにより差がでるポイントです。面接では、どんなチームビルディングをなぜ行ったか、また行う前後での変化を伝えると具体性が増します。


5. 問題解決と意思決定


部下が直面する問題に対して迅速かつ適切な対応を行うことも、上司の重要な役割です。問題解決の際には、部下を巻き込み、彼らの意見や提案を尊重することで、より良い解決策を見つけることができます。また、意思決定の場面においては、透明性を持ち、部下に対して理由を明確に説明することで、信頼関係を維持することができます。
理由の明確化をしない場合、納得感が無いままとなり、不満につながることもあります。

<言語化のポイント>



例えば、社員への事後報告はせず、こまめな経過報告や情報共有、意見を求めるなどを意識的に行った、など信頼関係を得るために行ったエピソード等を準備しておきましょう。

まとめ


管理職として部下やメンバーへのマネジメントは、多岐にわたるスキルと知識が求められます。しかし、目標設定、コミュニケーション、モチベーション維持、チームビルディング、問題解決といった基本的な手法を実践することで、効果的なマネジメントを行うことができます。これらの手法を言語化し、実績としてまとめることで、面接時に適切なアピールが可能です。

企業により求めるマネジメントスキルが異なる場合もあります。また、どこまで裁量があるかなど求人票だけでは判断できない場合もあります。どのようなマネジメントが求められるかは転職エージェントの立場としてしっかりとお伝えさせていただき、面接でズレないためのフォローまで行いたいと考えておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

 
 
 
この記事を書いたコンサルタント荒井 勇貴(Arai Yuki)


 
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