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面接後の感触良し!なのに結果は不採用になる理由 [転職・キャリアコラムVol.148]

こんにちは リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)
キャリアコンサルタント 種市です。

面接後の手ごたえはバッチリでも、あっさり落とされたという話は珍しくありません。

弊社では、面接が終わった後、担当コンサルタントより面接の感想をお聞きしています。
「手ごたえあり!」の感触を抱いていても、いざ企業から連絡が来るとお見送りとなることがあります。
今回は、中途採用でこういったケースが生まれる「3つの理由」を、転職コンサルタントがプロの目線で解説していきます。



1.企業側の面接の変化


一昔前の人材採用は、母集団形成が現在ほど難しくない時期でしたので、面接は「自分の会社に合う人材を減点方式で判断する」など、ふるいにかける要素が強い傾向がありました。

しかし、現在では、良い人材の採用難が続いていることもあり、採用面接は「アトラクトモード」で行う企業が増えています。
直訳すると、アトラクト(Attract)とは「引き付ける、魅了する」といった意味です。

採用の分野においては、企業側が面接で自社の魅力を応募者に伝え、入社の動機付けをすることを指します。

例えば、以前は圧迫面接を行う会社を多く見かけましたが、いまそれをやればSNSで暴露されて、悪い噂が広がったり、ネットで炎上する可能性もあります。
また、せっかく内定を出した人材の辞退率が高くなる原因にもなりえます。
そのようなことから大手企業を中心に面接は、より慎重になっているので、求職者に良い印象を少しでも持ってもらえるような面接が繰り広げられているのです。
そのため、面接途中で難しそうといった判断でも和やかな雰囲気で面接を進行します。

更には「面接後にもっと評価の高い応募者が現れる」という可能性も考慮して面接を行っています。
企業が採用する人数には限りがあり、中途採用の枠が埋まってしまえば不合格となります。
面接の時点では高く評価され、人事が「ぜひ入社してほしい」とアトラクトモード全開で接していても、
その後に状況や評価が変わる可能性は大いにあります。
面接後に優秀な応募者が現れて、てんびんにかけられた結果、不採用になるというわけです。
採用枠に対して応募者の多い職種で、起こりがちなパターンです。

2.饒舌で、多く話しすぎる


2つ目の理由は、求職者側の「面接がうまくいった」という認識自体が間違っているというものです。

転職面接を終えて感触が良かったと声を弾ませる応募者に、どこが、どのようにうまくいったのかと尋ねるとこんな答えが返ってくることがあります。
「自分を出せました!」
「思っていることを全部話せました!」
残念ながら、こういうケースはだいたい落ちています。
面接は自分のプレゼンではなくコミュニケーションの場だからです。

自分だけ一方的に話してしまう人は相手の話を聞いていないことが多いですが、面接で何より大切なのは質問に対して的確に答えることです。
自分の回答に対して相手が興味を持てば、質問を重ねてくれます。そこで再び的確に答えると、また質問を投げかけてもらえます。このやり取りを繰り返して自分を深掘りしてもらい、しっかり理解してもらう。その上で、採用の可否を判断してもらうのが転職面接の正しいプロセスだといえます。
往々にして、楽しく話せると話は長くなります。
面接官が聞き上手であればあるほど、このケースに陥ります。

弊社では面接対策プログラムを実施しています。
一方的に話しがちなタイプの人に対しては、「聞かれたこと以外は、話さないようにしましょう」とアドバイスしています。

面接がうまくいったかどうかの判断基準は、「自分が話したいことを全部話せたか」ではなく「自分のことを相手に深く理解してもらえたか」です。
その場の話が盛り上がったからといって、面接がうまくいったとは限らないのです。

3.次回選考や内定を匂わせる=内定ではない


最後の理由は、「希望年収や入社可能時期を聞かれると内定が近い」という通説が、求職者側の「思い込み」に過ぎないということです。

企業側は基本的に、希望年収や入社可能時期を多くの求職者に聞いています。
質問に対する回答も判断の材料になります。ですので希望年収や入社可能時期を聞かれた求職者が必ず合格するとは限りません。

たとえば、ある人が「勉強させてください」というスタンスで異業種に応募したとします。
質疑応答でそうした思いを伝えた後、希望年収について聞かれた際、「現職での年収は500万円ですが、
4月に昇給して600万円になる予定です。だから600万円欲しいです」などと急に主張したら、
それまでの評価が良くても落とされる可能性が大きくなるでしょう。

勉強することも多い転職なのに、給与をアップしたいという矛盾に気付いていないからです。
この場合であれば、「未経験の要素が多いので、現職の500万円を下回る水準からのスタートでも構いません」などと答えたほうがよいのは自明です。
実際に提示条件が下回るかは別問題で、面接評価が高ければ上回る提示額になりえることも充分にあります。

繰り返しになりますが、企業側は応募者を判断する材料の一つとして希望年収などを聞いているだけであって、内定をにおわせているのではありません。

採用難の時代においては「ためしに、まずは会ってみよう」という書類選考の通過も増えてきています。
明らかなスキルや経験のアンマッチであれば仕方ないものの、人物印象で減点してしまうのは勿体ない。
面接は最後まで気を抜かずに、客観的に自分を捉えて、面接官に正確に評価してもらう、理解してもらう場として取り組むことが選択肢を増やす最善手となります。
 

 

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この記事を書いたコンサルタント|種市 一仁





 
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