【転機をチャンスに】キャリア転換を成功に導く市場価値の理解と自己ブランディング [転職・キャリアコラムVol.147]
コンサルタント 荒井転職を考えたら(転職活動・情報収集)
2024年3月13日(水)
こんにちは。
リージョナルキャリア愛知(運営:株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの荒井です。
転職は、個人のキャリアにおいて重要な転機です。
転職の理由はさまざまですが、仕事や人間関係など社内での不満や、業界や会社への不安だけではなく、新たな挑戦を求めたり、成長の機会を追求するために踏み出す方もいます。
転職を成功させるためには、自身の市場価値を客観的に評価し、そのうえで自己ブランディングを行うことが必要になります。最近では大手転職サイトのCM等の影響もあり自分の市場価値が知りたいという方と多くご面談させていただいております。
転職エージェントとの面談をされる際に、事前に把握していただくと、より選択肢が広がっていくポイントを簡潔にまとめました。
1.自分なりの市場価値の評価
転職を考える際に重要なのは、自身の市場価値を客観的に評価してみることです。
市場価値とは、ご自身のスキルセットや経験、業界の需要などに基づいて決まります。
客観的に、自身の市場価値を評価するためには、以下の点に注意する必要があります。
① スキルセットの分析
自分が持つスキルや経験を詳細に分析しましょう。
どのようなスキルや経験が強みであり、どのようなスキルや経験が不足しているかを知ることが重要です。
例えば、営業職であれば、これまでの実績や成果をはじめ、業界や商品知識、行動力、プレゼンスキル、ヒアリング力などが必要なスキルになりますが、ここに、マーケティングや企画、分析などの対課題スキルや、社内コミュニケーションや育成、マネジメントなどの対人スキルをしっかり整理していくことで営業として業界を問わずに求められるスキルセットとなります。
また、技術職(エンジニア)であれば、各分野の専門的な知識や技術などのテクニカルなものだけではなく、開発を進めるためのプロジェクトの管理も必要です。また顧客の課題に対し、開発メンバーに協力してもらうためのマネジメントやコミュニケーション力も重要です。技術職(エンジニア)には、これらも合わせたスキルセットが必要で、このような人材は、より素晴らしいキャリアの選択肢が広がっていくでしょう。
② 業界の需要とトレンド
転職先の業界や職種で求められるスキルや資格、トレンドを把握しましょう。
可能ならば将来性のある分野や需要が高い職種にフォーカスすることが将来的にも有益です。
例えば、日本市場がシュリンクしていく中で、グローバル展開を行っているメーカーが愛知には非常に多くあります。そのような会社では高いレベルの英語力を持っている方の需要が年々増加しています。英語の実力を裏付ける判断材料として「TOEIC」の点数や、ビジネスで英語を使った実務経験を求められるケースがあります。
愛知県の一部の大手や中堅企業では昇進に必要な条件としてTOEICの点数を設けており、実務で英語が必要な業務に限らず係長職以上など、ある程度の役職者の採用の場合はTOEIC700点以上の取得者のみに採用を限定する場合もあります。
③ 市場調査
会社四季報や新聞、業界紙、業界地図など公式な情報や、ビジネス雑誌や転職サイト、、転職フェアなどの個別性が高い情報に触れるなどしてアンテナを高く張って市場を俯瞰的に捉えられるとよいでしょう。
どのような業界の、どのようなポジションが多く求人の募集がされているか、どんな企業が成長しているかを知ることがとても重要です。
弊社ではU・Iターン転職だけでなく、愛知県内で転職する方のご支援も多く、検討している転職先の、ここまでの成長や、今後の将来性については多くの方からご相談いただきます。経営者や人事担当者、これまで転職を支援した方など、内部の方からみる会社の成長や今後の将来性などもお伝えできることもありますので、疑問や不安を解決することができるかもしれません。
2.自己ブランディング
市場価値を自分なりに評価したら、次は自己ブランディングを考える必要があります。
自己ブランディングとは、自身の価値や信念、スキルや成果を他者に伝えるプロセスです。
成功する自己ブランディングを行うためには、以下のポイントに注意しましょう。
① 履歴書と職務経歴書の最適化
自己ブランディングの基本は、履歴書や職務経歴書の最適化です。
自身のスキルや成果を数字を使って具体的に示し、目を引く形式で情報をまとめましょう。
具体的には、誰に対し、何を、どのようにアプローチし、それに対してどのような成果をあげたのかを
簡潔にまとめることが重要です。
営業であれば「①誰に対して(顧客)②何を(商品・サービス)、③どうやって(営業方法)、④どれだけの成果を(売上、達成率、前年比、社内順位)、⑤どのようにして作ったか(営業戦略・戦術)」、
プロジェクトマネージャーであれば「①開発経験(言語、環境など開発を経験してPMになったかどうか)、②プロジェクト規模(予算、人員数、期間)、③課題へのアプローチ方法(何のために作ったか)④成果(可能な範囲で数値化する)」など読み手にわかりやすい数字で表記しましょう。
より具体的に記載することで、リクルーターから目を引く職務経歴書となります。
② オンラインにおけるプレゼンスを高める
スカウト型の転職サイトなどに登録されている場合は、ご自身の経歴を掲載しておくWEBサイトを活用して、自己ブランディングを行いましょう。
プロフィールの充実やコンテンツの発信を通じて、自分の専門知識や経験をアピールしましょう。
スカウト型のサイトでよく見かけるケースですが、記入が面倒だからといってプロフィールやこれまでのご経験の情報量が少ないケースは、ブランディングにおいてマイナスにしかなりません。
より自分自身にマッチする情報を得るために、これまで経験した1社目からどんな仕事を行ってきたのかという情報をより詳しく書くことが大切です。また、愛知県も広いため、エリアを限定して転職を考えている方は「豊田市から1時間程度で探している」旨などを記載することにより、事前に条件のミスマッチを防ぎ、より自分が欲しい情報を仕入れることが可能となります。
③ ネットワーキングの活用
転職活動をする際には、ネットワーキングが非常に重要です。
希望の業界や希望エリアに詳しい方(例えば東京愛知県人会)の集まりや、元同僚とのコンタクトを活用して、業界情報やエリア、求人情報の収集を行いましょう。
愛知県の情報であれば、弊社のような愛知県に特化した転職支援会社の利用もお勧めです。地域に特化しているため、どのエリアにどんな企業・求人があるかといった情報もご提供が可能です。
④ パーソナルブランドの強化
最も重要なのは、自分自身がどのような価値を提供できるかを明確にすることです。
自分の強みやビジョンをしっかりと把握し、それを他者に伝えることが成功への鍵となります。
弊社の面談では、まだ自分の価値が明確に定められていない方から、定まっている方まで幅広くご支援しております。愛知県の転職市場を熟知している転職のプロとして皆様の市場価値を分析し、提供することが可能です。
まとめ
転職を成功させるためには、市場価値の理解と自己ブランディングが欠かせません。
自分自身を客観的に見つめ直し、どのように自分の価値を他者に伝えるかを考えることが重要です。
そして、積極的に情報収集やネットワーキングを行い、次のキャリアステップに向けて前進しましょう。
但し、ご自身で行う市場価値の評価はあくまで暫定的なものです。
ここで、転職のプロに相談することで正確に市場価値を把握することができます。
自分なりに評価した市場価値と合致していれば納得感があるでしょうし、相違があれば担当のコンサルタントに疑問をぶつけてみてもいいと思います。
転職エージェントのコンサルタントは、何百、何千という方の経歴と求人を見ていますので、
業界の需要や転職をお考えの方の強み、必要な経験などを客観的にアドバイスすることが可能です。
これまでのキャリアで、どういった企業・ポジションの可能性があるか、年収相場はいくらくらいかなどもお伝えすることもできます。
長期的なサポートもしておりますので、愛知県や静岡県など東海エリアでの転職をお考えの方は是非お話させていただければ幸いです。