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転職時の適性検査について/静岡県内企業の着眼点付き [転職・キャリアコラムVol.125]

こんにちは、リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)の池戸です。

転職活動の選考過程で多くの企業が取り入れている「適性検査」。
“学力テスト”をイメージする方が多いからか、転職活動中の方々から「適性検査は何をやるんですか?」「どんな勉強をしておけばいいですか?」とよく質問をいただきます。
そんな適性検査について、今回はまとめてみたいと思います。



中途採用における適性検査の位置づけ


まず中途採用における適性検査は、新卒時のものと位置づけが異なります。

新卒時はエントリー時期が決まっていて母集団が大きくなるため、物理的に全員面接することができません。そのため、面接を行う方を選別するための所謂”足切り”として適性検査を使用している傾向があります。

一方、中途採用では応募者の「経験・スキル」がもっとも重視されており、選考において適性検査の影響は小さいです。私の経験でも適性検査が理由で選考が見送りになったというケースは、1年で1件あるかないか。そのため、転職活動時は適性検査の勉強よりも、企業研究や面接対策に時間を割くことをおすすめしています。

また新卒採用時は書類選考と適性検査が同時に行われることが多いですが、中途採用では書類選考が通過した後、一次面接の前に適性検査を実施することが多いです。ただ適性検査の実施タイミングは企業によって様々なので、応募時に担当コンサルタントに確認するとよいです。

適性検査とはどんなもの?


どの適性検査を導入しているかは企業によってさまざま。その中でも業界を問わず、最も一般的に用いられているのが「SPI3」です。内容は以下のようになっています。

(1)能力検査
  (ア)言語分野…主に国語の問題/二語の関係、四字熟語の用法、長文読解、文の並び替えなど
  (イ)非言語分野…主に数学の問題/四則演算、推論、順列、確立、割合、損益算など
(2)性格検査
仕事や日常での人との接し方、行動や考え方について自分に当てはまるものを回答

SPI3の他にV-CAT、内田クレペリン検査、Cubicなど様々な種類がありますし、企業によって独自の能力検査(プログラミング試験、小論文など)を用いるケースもあります。

静岡県内企業は適性検査でどんなところをみているか?


適性検査を企業の人事担当はどのような観点で見ているのでしょうか?
私が担当している2社からヒアリングを行いました。

・東証プライム上場A社(製造業)
弊社は書類選考通過後、WebにてSPI3を使用し適性検査を行っています。ただ適性検査だけでお見送りにすることはありません。あくまで面接の補助ツールとして活用しています。
見る観点としては、能力検査は標準レベル(偏差値50前後)であれば問題なく、偏差値30台など著しく低い場合は面接時に受け答えの内容を特に注意して確認しています。性格検査についても出てきた傾向をもとに、気になる点を確認するよう面接官に申し送りをしています。


・東証プライム上場B社(医薬品メーカー)
書類選考通過後に自社のパーソナルチェック(性格検査)を行っており、能力検査は実施していません。基本的には職歴重視で、パーソナルチェックの結果で落とすことはまずありません。
ただ、パーソナルチェックで注意しているのは、解答に一貫性がないケースです。この場合、検査自体の信憑性が担保できず、そもそも設問が読解できているか、多くの設問に回答する集中力があるか、取り繕った回答をしていないかといった点が気になります。そうした点を面接官に伝え、面接時に確認を行っています。

適性検査に向けた準備


これまでの通り、適性検査自体で選考が見送りになるケースは少ないです。
とはいえ、無対策で当日慌てることがないよう、ある程度準備を進めると良いと思います。今回は最も一般的に用いられているSPI3を想定して記載します。

能力検査



SPI3を受験した求職者の方からよく聞く感想として「時間が足りなかった」「時間切れで未回答の問題が多く、結果が不安」といったものです。SPI3は問題数に対して制限時間が短い傾向があるため、あらかじめ全体のボリュームを把握しておくとよいでしょう。例題はインターネットや書籍を参考にしてみてください。

特に非言語問題は数学の公式を用いないと解答できないものもあるため、例題にあたっておくことをおすすめします。ただ、これも”当日焦らないように”という観点ですので、何問も例題を解くのではなく、公式を押さえておく程度の準備で問題ありません。
 
 

性格検査



性格検査に正誤はありませんので、直観に従って質問に回答していけば大丈夫です。
ただ、企業が求めている人物像を想定し回答を寄せにいったり、自分を取り繕うことはNGです。一貫性がなくなり検査の信憑性が担保できなくなりますし、面接官の信用も下がります。
そのため、自分の素直な感覚に従った回答がベストです。
ありのままの自分がフィットする組織を選ぶ、という心持ちで臨みましょう。


以上です。
多少でも適性検査に対する不安が軽減されれば幸いです。
そして繰り返しになりますが、中途採用の判断基準は「適性検査 < 面接(経験・スキル)」です。
企業研究を行い、面接でしっかり自身を表現できるよう準備を進めていくことが大切です。
弊社では面接対策や企業研究のサポートも無料で行っておりますので、選考が進んだ際にはぜひ担当コンサルタントにご相談ください。



 

この記事を書いたコンサルタント:


池戸 岳 Ikedo Gaku
リージョナルスタイル認定コンサルタント
担当エリア:静岡
1988年、静岡県藤枝市生まれ。
藤枝東高校、埼玉大学を卒業後、静岡県内の地域メディア運営会社に入社。
媒体の広告営業、Webマーケティング担当を経て、
リーダーとして新規事業立ち上げや行政・法人向け基幹系システム営業を担当。
2019年、株式会社リンク・アンビションに入社。

 

静岡県に根差した転職支援を行う当社では個別転職相談会を開催しています。

「もし転職したら、年収はどのくらいになりそうか?」「年収UPのためには今のキャリアに何が必要か」など、転職を考えたときにご不安な点や気になる点をぜひご相談ください。




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