選択肢を広げる「オープンポジション/ポジションサーチ」求人とは? [転職・キャリアコラムVol.111]
コンサルタント 溝口転職を考えたら(転職活動・情報収集)
2023年3月15日(水)
こんにちは、リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの溝口です。
今回は「オープンポジション」の求人について、お話したいと思います。
転職サイトに登録したり、転職エージェントと面談をして求人情報を集めているものの、何だかピンと来ない、静岡にはこれまでの経験を活かせる魅力的な求人が少ない…と感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方にもぜひ、オープンポジションの概念や事例を知っていただき、転職における選択肢の幅を広げて頂き、納得できる転職につなげていただければと思います。
オープンポジションとは?
オープンポジションとは、募集の時点で職種や仕事内容が特定されていない求人のことです。
書類や面接などで応募者の経験やキャリア志向、適性を見極め、その内容によってオファーするポジションを決定していきます。
求人票にはあまり具体的な内容が書いていないため、新卒採用に多い「総合職」のようなイメージを持つかもしれませんが、オファーの時点ではポジションが決まっているということが、総合職とは大きく異なる点でしょう。転職希望者からすると、選考の過程で企業とのマッチングを確かめながら、最終的なオファー内容を見て入社するか否かを決めることができます。
オープンポジションには、職種がまったく絞り込まれていないものもあれば、企画系、IT系、コーポレート系など大まかな範囲が決められているものもあります。また、社長や事業責任者から転職エージェントに「良い人材がいたらぜひ紹介してほしい」とオーダーし実際に選考が行われるものも、ここではオープンポジションと捉えています。
リージョナルキャリア静岡・愛知(運営:株式会社リンク・アンビション)では、企業との長年の信頼関係から、特に後者の形で多くの企業からオープンポジションをお預かりしており、公募していないポジションで、弊社紹介から内定を獲得され、転職先で活躍中の方が数多くいらっしゃいます。
そんな方々の転職ストーリーを一部ご紹介します。
【CASE1】玩具・プラモデルメーカーのマーケティングポジション
【CASE2】楽器メーカーの経理ポジション
【CASE3】サービス業 人事総務ポジション
家族の事情で転職を決断。
オープンポジション(経営戦略)で社長面談を進め、家族を大事にしながらやりがいのある仕事内容を掴んだ方のストーリー
最近はインタビューをさせて頂いた方の他にも、都市圏で鍛えられたUIターン希望者や、経験豊富なミドル・シニアのオープンポジションによる決定が増えています。
オープンポジションで募集を行う企業の特徴
採用背景や戦略は企業によって様々ですが、一言で言えば採用に力を入れている企業です。
オープンポジションで募集を行う理由は、「条件にとらわれず多様な層の人材を採用したい」、「経営課題の解決策の一つとして採用を考えている」、「良い人材は積極的に採用したい」など。
欠員補充などの緊急性の高いポジションも採用は行いますが、「緊急性は低くても将来を見据えると重要」というポジションにも、積極的にリソースを投資する企業です。
エージェントがオープンポジションを提案する理由
もし、あなたがエージェントからオープンポジションを提案されているとしたら、その企業であなたが活躍できることを、コンサルタントがイメージしている可能性が高いです。
面談を通して、「この人ならあの社長が言っていた経営課題を解決できるのでは」と感じていたり、同時に「あの企業ならこの人のキャリアが実現できるのでは」とも考えています。もう少しライトに、「この企業(社長)と合いそうだから一度ニーズを確認してみましょう」という話をされるパターンもあります。
いずれにしても、コンサルタントが企業のことをよく理解し、企業からも信頼・期待されていなければなかなかできない提案です。コンサルタントからオープンポジションを提案されたら「なぜ自分なのか」を確認してみると良いでしょう。その説明に納得できれば、応募するというのも一つの手です。
オープンポジションで選考を進める上で気をつけたいポイント
・選考は長期化するものと考えておく
オープンポジションでの選考は、応募者に適した職種や部署、ポジションなどを実際に用意できるのか、複合的に判断するための時間が必要です。また、合否を決める選考の他にカジュアル面談やオファー面談を設けることもあります(可能性を広げるため、ミスマッチを防ぐため私も推奨しています)。
何らかの事情で短期での転職活動を希望している場合は、コンサルタントにどれくらいの時間がかかりそうか、目安だけでも確認しましょう。また、併願先への応募も予定している場合は、志望度とも照らし合わせながら、コンサルタントにタイミングを相談されることをおすすめします。
・オファーがあったら、仕事内容と労働条件をしっかりと確認する。
応募の時点では職種や仕事内容が明確でないだけでなく、選考過程で企業が検討するポジションも変わる可能性があります。また、給与面や細かな福利厚生は確認せずに進めていることも多いので、転職希望者と企業でお互いにボタンの掛け違いがないように、最終的なオファー内容と労働条件をしっかりと確認しましょう。
合否の判断がある面接の中で細かな点まで確認することは難しいものです。可能であれば、内定承諾前に企業にオファー面談を実施していただき、ジャッジ要素がない中で、質問や確認をしておきましょう。エージェントを利用している場合は、担当のコンサルタントに依頼をすればスムーズです。
・選考結果に一喜一憂しない
オープンポジションでの選考は、単純な合否だけでなくマッチングの要素も大きいものです。また、重要ではあっても緊急性は低いため、選考のハードルも少し高めに設定されています。お見送りとなったり、提案された職種や業務が希望するものではなかったとしても、良い求人に出会うための時間と考え、次に切り替えましょう。
応募しなければ、ネット上で延々と「良い求人」を探していた時間だったかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか。
オープンポジションでの選考は、うまくマッチすれば自分の適性に合った仕事・環境を手に入れたり、ライバルのいない状況で選考が進められるといったメリットの他、既存の枠に捉われない待遇や、自分だけのポジションを作ってくれることもあります。
ポイントを押さえれば転職の選択肢を広げる魅力のある採用方式です。
リージョナルキャリア(運営:株式会社リンク・アンビション)でも、ご紹介できる案件があるかもしれません。
まずはお気軽にご相談下さい。
この記事を書いたコンサルタント:
「大切な人のそばで、らしく暮らす。心が安らぐ街で、あつく働く。」
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