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優秀なのになぜか転職できない、、、仕事選びを妨げる5つの【こだわり思考】 [転職・キャリアコラムVol.106]

こんにちは。リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)
キャリアコンサルタントの原口です。
今回は経歴もスキルも素晴らしいのに、なぜか転職ができない人にありがちな思考をまとめてみました。
転職活動が思い通りに進まず行き詰りを感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.「社会貢献」にこだわりすぎる

「人の役に立ちたい」「社会貢献したい」という思いが強く、他人への貢献が分かりやすい仕事ばかりを選んでいたら受けられる求人案件がなくなったというケースも多くあります。
顧客の感情が明確に見える環境で、自分の仕事が世の中を良くしている実感を得て働きたいという気持ちは分かりますが、違法な行為でもない限り、どんな仕事も何かしらの形で社会に貢献しているから存続しています。
仕事に対して貢献度が低いように思えてしまうのは、知識や想像力が足りていないだけです。
例えば、法人を取引相手にしている「BtoB企業」は「BtoC企業」と比べて消費者にはなじみがなく、仕事内容もあまり知られていませんが地域経済において大きな役割を担っています。
だからこそ「社会貢献」という固定概念を捨てて、本当にやりたいことをじっくり見つけることが結果的に「世の中のためになる」ことにもつながってきます。
 
 

2.「初年度年収の額」だけで仕事を選んでいる

お金は人間が社会で生活していく上で必ず必要なものです。どうせ働くのならできるだけたくさん稼ぎたいと考えるのは当然のことです。
しかし、実は給与の額に比例して幸福度が上がるわけではありません。
人は平均的に年収800万円以上稼ぐようになると、1000万円稼ごうが、5000万円稼ごうが、お金による幸せ度は、ほとんど変わらないというノーベル賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンの研究結果もあります。
また地方には首都圏ほど初年度から800万円以上の高額な年収を提示できる企業も多くはありません。
優秀なUターン希望者の転職相談に乗っても年収で行き詰まって職探しを一旦保留したいという人も少なくありません。
初年度年収だけで年収を判断するのではなく、昇給率・昇給額、評価制度、 年収の中央値も判断基準に入れるとよいでしょう。
 
 

3.「一生続けられるか」を判断基準としている

転職の際に最後の転職と位置付けて「一生続けられるかどうか」を大きな判断基準にしている人は非常に多いと感じています。
しかし、その職種や業界の先行きはもちろん、自分自身の価値観の変化なども含めて、誰にも確実な予測はできません。
現在、世の中の変化の速度は加速しています。
激しい変化が起こり、これまでの常識が覆されるとするVUCA時代には、やりたいことを探している段階で「一生続けられることを見つける」と意気込んで、そこにこだわってみても、あまり意味はないと感じています。
また、資格やスキルについても「一生モノの武器」と勘違いしている人も少なくありません。
それが市場価値という実態のない言葉と、資格やスキルが紐づけられやすい原因にもなっています。
多くの資格やスキルは時代の移り変わりや技術の進歩によって価値を失ってしまうものでもあり、恒久的な価値を持つものではありません。
 
 

4.「企業規模」にこだわりすぎる

地方には大手企業は選べるだけの数はありません。
静岡県には株式会社の数が48,407社ありますが、上場企業は52社と全体の0.1%、三大都市圏の一角で中京大都市圏の中心である愛知県でも株式会社の数が122,165社ありますが、上場企業は226社と全体の0.2%しかありません。
上場企業の多くは大都市圏に集中しており、東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県の5都府県には上場企業全体の75.6%にあたる2,937社が本店を置いています。
その中でも東京は2,033社と、大手上場企業の数が突出して多くなっています。
地方では企業規模にこだわりすぎると、業績のよい中小企業や、魅力的な地域の優良企業のお宝求人を見逃してしまう可能性が高くなります。
企業規模ではなく転職によって解決したい課題を明確にして課題解決ができそうな仕事をじっくり探すことが大切です。
 
 

5.「他との比較」を意識しすぎてしまう

「他との比較」は間違いではありませんが、チャンスを逃がすケースが非常に多いです。
チャンスを逃す方の多くは「決断できないため」に自ら縁や運を手放してしまいます。
決められない理由は様々ですが、いずれの場合でも「一つ内定が出たんだから、ほかの企業を受けたら受かるのではないか」「もう少し待てばもっといい求人が出てくるのではないか」という気持ちが根っこにあります。
もちろん、よりよい環境を求めることは決して悪いことではありませんが、そうした他社との比較は往々にして「隣の芝生は青く見える」という状態に陥ってしまうだけで地に足がついたキャリア形成ができなくなってしまうリスクがあります。
転職が当たり前の時代になり求人情報や職場の口コミが簡単に手に入る時代になりましたが、自分なりのビジョンを明確に持って職探しを行うことをおすすめします。
 

 

いかがだったでしょうか?
転職活動に正解はありませんので、仕事探しに行き詰まりを感じた時には、その「こだわり」って本当に必要なのか?と思考を大きく変えることが必要になるかもしれません。
今回紹介した5つの「こだわり思考」は、そんなキャリアの悩みや職業選択における悩みを解消する手がかりになれば幸いです。
特に転居も伴う移住転職(Uターン・Iターン転職)は、理由はさまざまですが、活動が思い通りに進まず行き詰りを感じてしまうことは珍しいことではありませんので、ぜひキャリアコンサルタントに相談してくださいね。

 

 
この記事を書いたコンサルタント:

 
原口 翼
Haraguchi Tsubasa

リージョナルスタイル認定チーフコンサルタント
国家資格キャリアコンサルタント
米国CCE,inc.認定GCDF-japanキャリアカウンセラー
担当エリア:静岡、愛知1982年生まれ、鹿児島県出身。
大学卒業後、2005年に株式会社リクルートへ入社。
長野県、愛媛県、鹿児島県、香川県などで新規拠点の立ち上げや
求人情報サイトの立ち上げリーダーを経験。
人材領域をメインに1000社以上の採用を中心とした会社組織の発展
(採用・育成)のお手伝いをさせて頂く貴重な経験を積む。
2011年に「暮らしたい場所で思い切り働く」をテーマに
静岡県・愛知県へのU・Iターン転職に特化した株式会社リンク・アンビションの設立に参画。

 

 

転職をすべきかどうか悩んでいる方からの相談も多くいただいています。
「転職前提」ではなく現職に残る可能性も含め、今後のキャリアをコンサルタントと一緒に考えてみませんか。


 



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