ライフ・キャリア・レインボー <転職コラムVol.085>
キャリア形成コンサルタント 種市
2022年03月15日(水)
こんにちは
リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)キャリアコンサルタントの種市です。
タイトルを初めて聞いた方は「何それ、おいしいの」と思うかもしれませんが
国家資格キャリアコンサルタントの筆記試験において
「これは試験に出ますよ」とよく言われる重要キーワード、
以前紹介したライフステージ論の発展形で、同じスーパーさん(※1)が提唱しています。
(転職するほどの理由もないけど、現状に満足してる訳でもない。そんなモヤモヤの中身とは)
どんな方向けか
学説論なので自己概念など難しい言葉で書かれている説ですが、
ひらたく言うと
「人生で言語化できない迷いがあるのは皆同じ」というものです。
同調圧力が強いとされる日本では、特に感じる方が多いと思います。
例えば、明確な理由が見い出せないけど行き詰まり感、モヤモヤ感がある方は
こういった考えが確立された説としてある事を知ると気持ちが少し楽になるかもしれません。
キャリア相談は職業に関係ない事も多い
人は各年代において複数の役割を担っています。
職場での職業人の役割、仕事を終えると家に戻ると、
配偶者や親、あるいは子供としての役割があり、
休日になると趣味や自由時間を楽しむ為の役割を持ちます。
それぞれ全てに時間をかける事は非常に難しいことです。
しかも各役割は別カテゴリに捉えがちですが相互に影響しあっています。
スーパーさんは自己概念を職業に当てはめる事、そして自己概念を実現する事が重要と述べています。
自己概念とは性格・興味関心・価値観など自分を説明する概念です。
ちょっと難しくなってきましたが、
自己概念の整理 → 職業との一致度を高める。
これが満足度を高める方法とされています。
私の前職も「仕事が楽しければ人生が楽しい」というキャッチコピーがあって
とても納得した記憶があります。
転職エージェントとしての理解
我々キャリア相談を聞く立場としては
「転職して解決したいことは何か」を把握したいがため、転職の理由を深堀しながら
お話を聞いていきます。しかし複数役割が相互に影響している前提では
明確に「これが転職理由だ!」と言語化できないケースを知っておかなければなりません。
例えば今の業務に大きな不満は無くとも、
家族との関係性、役割など職務とは繋がらない
モヤモヤが存在する事を知った上でキャリア相談に臨むこと、
また転職前提ではなくお話を聞かなければいけないと考えています。
ライフキャリアレインボー。響きがいいですね。
リッチーブラックモアズレインボー以来の人に言いたくなるフレーズですね。
私も年を重ねていく中で役割の変化を感じる事があるので
モヤモヤを共有できるエージェントでありたいと思います。
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※注1)
ドナルド・E・スーパー(Donald E Super、1910-1994)。アメリカのキャリア研究者。
雇用と労働市場、人事管理などを実務として習得後、コロンビア大学に進学し博士号を取得。
コロンビア大学にて教授を務め、同大学名誉教授に就任。
この記事を書いたキャリアコンサルタント
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