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集中力のピークは70秒まで。転職面接で嫌われる、「話が長い」の解決方法 <転職コラム Vol.083>

こんにちは
リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの溝口です。
 
 
皆さん、「70秒の法則」というものを聞いたことはありますか?
アナウンサーやニュース番組の制作関係者によると、人の集中力のピークは70秒までなのだそうです。
これ以上時間をかけると視聴者は長いと感じ、興味や関心が薄れてしまうとのこと。
そのため、ニュースや天気予報など一人が原稿を読み上げるタイプのストレートニュースは、ほとんどが70秒~90秒の長さにまとめられています。

この「70秒の法則」は、面接も例外ではありません。
話が長いとせっかくの内容も印象に残らなかったり、度が過ぎると「話が長い…」と悪い印象が残ってしまうことになります。
では、どうしたら面接官の記憶に残るような、簡潔で中身の濃い回答ができるのでしょうか。

  何を聞かれたのか?を理解する。

まずは、面接官に何と聞かれたのか、正確に理解することが大切です。
「志望動機は何ですか?」と聞かれたのに、まずは事の経緯から、と気付けば転職理由を延々と話していたり、
「どんな工夫をされたのですか?」と聞かれたのに、仕事の背景や苦労話に終始されていたり、というケースは案外多いものです。

緊張感が与える影響もあると思いますが、
「なんて答えよう」、「どう説明したらわかってもらえるか」と考えながら質問を聞き、
話し始めるので、質問がうまく捉えられず、話しているうちに何と聞かれたのかすら曖昧になってしまうのです。

これが、ダラダラと長い話だと、面接官はいつ期待している答えが来るのか待ち続け、次第にストレスを感じてしまうでしょう。
しっかりと相手の質問を聞き、5W1Hで何を聞かれているのかを押さえること、そもそもの話ですがとても大事なポイントです。

 

 
  結論から答える

次に大切なのは、結論から答えることです。
これができれば話がずれることはありませんし、「これから〇〇の話をするのだな」と面接官は話が聞きやすくなります。

『PREP法』と呼ばれる手法を使えば、さらに効果的です。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取ったもので、まず結論を述べ、その理由を説明し、説得力を持たせる具体的な例を出して、最後に結論を繰り返す。
この順序で話したり文章を書くことで、意図が明確なメッセージを伝えられるようになると考えられています。

 
<面接におけるPREP法での回答例>(設定:営業マネージャー)

■質問:
「あなたの仕事における強みはなんですか?」

■回答:
P:課題発見からの戦略立案です。
R:マネージャーとして競合が強いエリアを任され、どのようにしてシェアを奪うか、
 目標予算を達成するかを考え、成果に結びつけてきた経験があります。
E:顧客へのヒアリングとデータ分析から、優位性の高い商品やターゲット先に絞り、
 それに合わせてメンバーの提案力強化やアプローチ数を増やすことで、
 「〇〇なら当社」というブランディングをすることに注力しました。
 メンバーは知識を深め、導入事例を持って提案できるようになったことで成約率も高まり、
 結果としてシェアは20%拡大、2年間連続で目標予算達成をすることができました。
P:このように解決すべき課題を見つけて設定し、
 打ち手を考えて実行できることが私の強みだと考えております。
 

 

PREP法が難しければ、『SDS法』というより汎用的な手法もあります。
こちらはSummary(結論)、Detail(詳細)、Summary(結論)の頭文字で、
やはりまず結論を述べ、詳細を説明し、最後に結論を繰り返すというものです。

 

 
  事前準備をしておく

聞かれたことにすぐ結論から述べるのは難しいもの。
これを解決する方法は、やはり事前準備です。
応募企業の研究と、自分自身で作成した職務経歴書を読み返していただくことと合わせて、
面接で良く聞かれる質問については、紙に書いて言語化しておくことが効果的です。

転職時の面接は、コミュニケーションが主体であまり形式的ではないので、質問のされ方は様々ですが、面接官が聞きたいことはだいたい絞られます。
一度言語化しておくことで頭の中が整理され、多少角度の違う聞き方をされても結論を述べることができるはずです。

 

以上、面接で嫌われる、「話が長い」の解決方法をまとめると下記の通りです。

①    面接で良く聞かれる質問については、回答を言語化しておく。
②    面接官の質問をしっかり聞き、何を聞かれたのかを理解する。
③    結論から先に述べる。PREP法やSDS法は効果的。

結論から述べることや、PREP法、SDS法というメソッドは、ビジネスシーンでも有効ですので、日頃から使って慣れておけると良いでしょう。

 
また、面接で良く聞かれる質問(思考の言語化)など、弊社では面接対策も行っております。
静岡県内・愛知県内の転職の際は、お気軽にご相談ください。

 



 

 

この記事を書いたコンサルタント:



溝口 拓
Mizoguchi Taku
リージョナルスタイル認定コンサルタント
担当エリア:静岡

1983年生まれ。中央大学卒業後、株式会社ぐるなび入社。
東京本社での勤務を経て、営業リーダー職として、広島、山口、名古屋へと赴任。
老舗料亭から全国展開のチェーン店まで、のべ2,000軒以上の飲食店を担当し、
集客支援をメインに、それぞれの経営者が抱える課題解決のサポートを経験。
また、飲食店のサポートをしながら、
食を通した地域の魅力発信にも携わる。2020年に静岡へ移住。
「暮らしたいところで思い切り働く」という理念に共感し、株式会社リンク・アンビションに入社。



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