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転職するほどの理由もないけど、現状に満足してる訳でもない。そんなモヤモヤの中身とは  <転職コラムVol.077>

こんにちは キャリアコンサルタントの種市です。

転職理由が明確でなくとも置かれている現状にこのままでいいのかなと思うことがあるかと思います。
明確な転職理由が言語化できていない状況でもモヤモヤするのは何故なのでしょうか。
これは学術的に提唱されていて、
その一つにドナルド・E・スーパー(Donald E Super、1910-1994)※注1)によるライフステージ論があります。

人生を5つの発達段階に整理し、
段階毎の発達課題に取組むことを通じて人間的な成長を遂げてゆくと考えたものです。


引用元:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「GCDF-Japan キャリアカウンセラートレーニングプログラム テキストブック」
 

図によると年齢により迎えるステージにおいて過渡期・トランジションを迎えていくことがわかります。
仕事やプライベートが順調と感じていても
安定/チャレンジ、成長/維持など相反することで「これでいいのか」と考える時期を迎えます。
その為、不満が無くても転職を考えることは、ほぼ全ての人に起こる事と言っても良いと思います。

 

また、各年代においてミニサイクルもあります。 ※注2)


45歳に達するまでに、自分のキャリアを確立する。
キャリアにおける成功が得られれば、 この時期は自己実現の段階となる。
安定志向が高まり、リスクを冒すような危険を避けるようになる。
保守的になり、 既存のキャリアを維持することに関心を持つ。

 


試行と安定期(25-30歳) はキャリアの初期であり、
自分の適性や能力について現実の仕事とのかかわりの中で試行錯誤を繰り返す時期である。

31-44歳では試行期と安定期の後で確立していくことになる。
自己の職業的専門性が高まり、 ある職歴の中に位置づけられ安定し昇進をする。
一層自分の能力 適性を生かすことに関心を持ち、 転職する可能性もある。
特に専門職の場合は、 試行期がなく、 いきなり確立期に入る人もいる。

 


学校教育やレジャー活動、アルバイト、就職、転職などから、
試行錯誤をともなう現実的な探索を通じて職業が選択されていく時期。
個人差はあるものの、過渡期・トランジションにおける意思決定におけるサイクルのことです。

 

こういう背景があるので、我々キャリアコンサルタントにも、
話を聞き、現状を整理するスキルが求められ、国家資格化されました。
転職をする理由が明確ではない場合、誰に話を聞いてもらうかはとても重要な要素と言えそうです。

「キャリコンサルタント」という名称に恥じぬよう、少しでも前に進めるお手伝いができればと考えております。

 

 

この記事を書いたキャリアコンサルタント:種市 一仁(Taneichi Kazuyoshi)
 

---
※注1)
ドナルド・E・スーパー(Donald E Super、1910-1994)。アメリカのキャリア研究者。
雇用と労働市場、人事管理などを実務として習得後、コロンビア大学に進学し博士号を取得。
コロンビア大学にて教授を務め、同大学名誉教授に就任。

※注2)
参照元:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「GCDF-Japan キャリアカウンセラートレーニングプログラム テキストブック」


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