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『転勤なし』の表記がある求人であっても… - 求人票の内容の捉え方 -  <転職コラムVol.076>

こんにちは。
リージョナルキャリア愛知(運営:株式会社リンク・アンビション) コンサルタントの荒井です。
今回は、求人票にある内容、例として『転勤なし』の求人に対する捉え方についてお伝えしたいと思います。

  転職理由の上位にくる『転勤』

弊社では日々、転職のご相談をいただきますが「年収を上げたい」や「Uターンをしたい」など、転職理由は人によって様々です。

 
そんな中、上位の転職理由のひとつが『転勤』についてです。
・ 転勤の可能性が浮上したが、できれば生活を変えたくない
・ 転勤が決まったが転勤先のエリアが好ましくない
・ 遠方への転勤の打診をされたが、高齢の両親が何かあった時のために近くで生活したい
など、『転勤』という言葉一つでも十人十色の転職に至る事情・理由があります。

 
元々入社する際に転勤があることを知った上で、「全国転勤ありでも構わない」と入社した方でも、長く働くうちにライフスタイルには変化があります。
周囲の環境が変われば、優先順位や価値観も自ずと変化していきます。
結婚して、子どもが生まれ、家を建て・・・そんな中で転勤の話が持ちあがり
「なんとかなるだろうと長時間の通勤を選択してやってみたが、心身共に疲弊している。思ったほど甘くはなかった。」
「平日は県外で単身赴任、毎週末自宅に戻るという生活をすることになったが、やってみてやはり家族との時間が激減し、子どもの成長をそばで見られない淋しさを感じる。」と、いざ転勤を経験すると意外と大変と実感したという方もいます。

 

 
  求人票の『転勤なし』の捉え方

『転勤』を理由に転職を考えている場合、『転勤なし』であることを主軸に転職先を探すかもしれません。
その場合、各求人サイトや、もちろん当社の運営する転職サイト(リージョナルキャリア愛知/リージョナルキャリア静岡)においても、求人票に転勤の有無は記載されているため、転勤をしたくない方は『転勤なし』の求人を見てみるとよいでしょう。

 
ただし、『転勤なし』だけにとらわれて転職先を決定することはおすすめできません。

 
なぜなら『転勤なし』と書かれていても今後絶対に転勤がないとは限らないためです。
求人票に記載があり、面接時にもそう言われたなら転勤はないのでは・・・?とお考えになると思います。
もちろん、転勤のないことを前提とした求人であることには違いありませんが、
実際は、求人票や面接時に言われる『転勤なし』という言葉は下記に言い換えられます。
「現時点では転勤がない」、もしくは「転勤する可能性は限りなく少ない」です。
これらの意味合いを含んで、『転勤なし』とという言葉が用いられています。
※「転居を伴う転勤はなし」というように、会社既定の通勤時間(自宅から〇時間)の範囲内での異動がある会社も多く存在します。

 
具体的に説明していきます。

■ 現時点では転勤はない例1/拠点閉鎖
東京に本社があり、愛知県に支社のある会社があるとします。
『転勤なし』という募集で入社したが、業績不振で愛知の支社を閉鎖することに。
愛知支社の社員は東京本社に勤める必要があります。

■ 現時点では転勤はない例2/新拠点
愛知本社のみの小さな会社の場合。
愛知本社で異動する場所もないので、『転勤なし』と言われ入社したが、
東京に支店を出すことになり、責任者として転勤を命じられるということもあり得ます。

■ 現時点では転勤はない例3/人事異動、栄転
他のエリアでポジションに空きができて、キャリアアップを伴う異動、というケースです。
実は私自身、前職でこの経験があります。
全国に支社がある会社でしたが、入社時には「転勤は99%ない」という話でした。
営業職として東京で勤めていましたが、大阪支社長の退職に伴い代わりとして大阪転勤を打診されました。
転勤など想定もしていなかったのですが、転勤を断ると次回のキャリアアップのチャンスは当分訪れないと内部状況から推測し、
転勤(キャリアアップ)と退職とで悩んだ結果、当時は転勤を選択しました。

■ 転勤の可能性が限りなく少ない例4/制度変更
「全社員フルリモート勤務で出社日はありません。」という会社であれば、出社しないので、そもそも転勤はないといえるかもしれません。
ただ、いつ会社として出社必須、リモート禁止になるかわからないという可能性はあります。

 
他にもさまざまな理由が考えられますが、このように入社時には『転勤なし』の会社であっても、入社後の状況により転勤が生じることが無いとは言い切れません。
転勤したくないという方は、『転勤なし』の求人であっても「現時点では転勤がない」、

もしくは「転勤する可能性は限りなく少ない」ということを理解して転職をお考えになることが良いと思います。

 

 
  転職先を決めるにあたって

まとめると、求人票にある内容は、現時点の企業の状況に対する、現時点の求人内容であり『何が起きるかわからないことを前提とした上での現在の労働条件』と言うことは理解していた方がよいということです。
転勤に限らず、職務内容に関しても、事業が拡大したり、人事異動があったり、中小・ベンチャー企業であれば、求人票の仕事内容に書いてある範囲外の業務をする必要も出てくるかもしれません。

中でも『転勤』に関しては、
長いキャリア人生において、ライフスタイルの変化によりご自身の転勤有無への意識が変化することもありますし、
企業の状況によって、転勤有無が変化することもあります。
そのため、それだけを真に受けて転職先を選ぶ、ということはないようにすることです。

 
もし転職した後に『転勤』が告げられるような状況が訪れた際に、転勤できないのであれば、再度『転職』という道を選ぶ可能性も出てくるかもしれません。
会社から実力を評価され、昇給・昇格を見越した上での転勤を断ると、
今のエリアではキャリアアップが難しく、年収アップやモチベーションアップにつながらないなど、
転勤を断ることによるデメリットも生じたり、転勤を断ったことで居心地が悪くなる、といったこともあります。
実際に、転勤がきっかけでご相談に来られる方は
「組織に属している以上、簡単に辞令を断ることができない」
「断ることはできるが、今後の昇進が難しくなる」といったが多くいらっしゃいます。
だからこそ、万が一同じことが起きた際に「次は転職先がない・・・」という状況にならない事も重要です。

 
そのためには、 これから入社しようとしている企業で得る知識やスキル、経験がどこまで他の会社で通用するか、求められる人材として重宝されるか等はしっかりと考えて転職することも、非常に大事な視点ではないでしょうか。
これから転職をしよう、とお考えの方にお伝えする内容としてはシビアに聞こえるかもしれませんが、転職後もキャリア人生は続きます。
どの会社で働くかを決断する前に、その後どんなキャリアを描けるか、将来どんなライフプランが想定されるか、ということは転職を後悔しないためにもしっかりイメージしておいた方がよいでしょう。

私どもコンサルタントは、転職のご相談に来られた方が、最終的に転職という選択をされた際、その後のキャリア形成ができる会社であるかなど、様々な可能性を踏まえお手伝いさせていただきたいと考えております。

 

先程述べましたように、転勤がないという求人に転勤が発生する可能性が100%ない、とは断言できませんが、
弊社では、愛知・静岡のエリアに本社をもつ企業の求人をメインに取り扱っています。
そのため前提として「愛知・静岡のエリアでキャリアを構築できる」コンサルティングを心がけています。
「愛知・静岡に根差して、人生設計、キャリア形成をしていきたい」とお考えの方はぜひご相談ください。

 





この記事を書いたコンサルタント:荒井 勇貴(Arai  Yuuki)