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「45歳定年制」改めて認識する「計画された偶発性」の重要性について <転職コラム Vol.071>

こんにちは キャリアコンサルタントの種市です。
今回は最近話題になった『45歳定年制』のニュースで感じたことです。

❚ 45歳定年制の捉え方

サントリーホールディングスが9月9日にオンラインセミナーで導入を提言した
「45歳定年制」が大きな波紋を呼んでいます。
「酷い!リストラじゃないか」「人件費の抑制だ」など否定的な意見が多く見られます。
企業側の主張としては制度導入によって20代・30代の若者はもっと真剣に勉強するはずということでした。
確かに、終身雇用にどっぷりつかるより、リミットが早ければ若いうちに
語学やITなど別の武器を身に付けようと思う方もでてくるでしょう。
一方で転職市場目線でいけば、50、60代の定年間近の方より40代の方が受け入れ企業の幅は広がります。
50代以降で転職に困らない方は稀で、私自身も「大企業勤務で終身雇用のつもりが、
定年間近となって転職先が見つからない方」をたくさん見てきました。
そういった意味では、45歳を定年とすることは救済施策と見ることもできます。

どちらにせよ定年年齢が下がっていく流れは続くのでしょう。

 

❚ 「計画された偶発性(プランドハップンスタンス)」

プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)は、
1999年にスタンフォード大学の教育学・心理学教授であるクランボルツ教授によって提唱されたもので、骨子は下記3点です。

1、個人のキャリアは、その8割が「予期しない偶然の出来事」によって形成される。

2、その偶然の出来事は、本人の主体性や努力によって最大限に活用することで、キャリアを歩む力に発展させることができる

3、偶然の出来事は、ただ待つのではなく意図的にそれらを生み出すよう、積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませたりすることで、自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる。

私自身もそうでしたが、皆さんもこれまでを振り返ってみると成長を感じる瞬間は
予期しない出来事によって作られていると思う事がありますよね。
人間は予想が下手な生き物なので、描く数年後が計画通りになる人はほとんどいません。
その時々、起こった事にどう対応するかが、でその後のキャリアに変化を及ぼします。

 

❚ 意思で形成するキャリア

組織に属している場合、配属は企業が決めます。
本人が希望していない配属先になった場合、モチベーションの維持が難しい人が多いかと思います。
企業側からキャリア形成に役立つ説明があり納得感があれば頑張れるかもしれません。
説明もなく意図も解らず不本意なまま仕事に取り組む場合でどうするか。
そこで「計画された偶発性」の有用性がでてきます。
最近あった事例で、機械設計のエンジニアから営業へ異動した事がある方がいました。
望まないキャリアでしたが、そこで尊敬できる上司と出会ったことで、
主体的に取り組み、最前線でニーズや課題を知り、商流を知る事で、結果としてご自身の強みが増えました。
そして それは、希望していた先行開発の企画部署への転職の大きな要因となりました。

望まない配属先=想定していない世界、とも言えるので
そこで主体的に取り組めるかでキャリアデザインは変わってきます。
所属組織でのリミットが早く設定されるとなれば、
計画された偶発性を楽しめる事が肝となりそうです。

 

この記事を書いたキャリアコンサルタント:種市 一仁(Taneichi Kazuyosi)

 






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