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転職回数が多いと不利なの?企業側の転職回数の捉え方について <転職コラム Vol.068>

こんにちは。コンサルタントの荒井です。

『転職回数が多いとイメージが悪い』という話を聞いたことがあるでしょうか。
東京のIT企業などベンチャーでは、転職回数を重視しない企業もありますが
東海エリアでは、転職回数が採用する際の基準のひとつになることは多いです。
しかし、実際には転職回数が多くても採用される方もいますので、採用する企業側の考えをご説明いたします。

❚ 採用する側の考え
採用企業は、選考において「再現性」を見ています。
具体的には「前職と同様の活躍を想定する」ということです。

例えば、「この方は、前職においてこれだけの実績を上げているのだから、きっと当社に入社した後も、同じように活躍をしてくれるであろう」という視点で経歴を見ています。
同じように「転職の理由」に関しても、「この方は、前職でこういう理由で転職しているのだから、当社に入社した後も同じことが起きる可能性がある」と考えるのです。

実際にあったケースをお話しますと、
前職の退職理由を「前の職場に非があり、責任は自分にない」ということばかりをお話された方がいましたが、採用企業は「すべてを会社や環境のせいにしているから、入社後も同じように考えるだろう」という印象を持ち、不採用になりました。

もうひとつは、何度か転職をされている方の転職理由になりますが、
在籍企業の倒産など業績不振が連続で続き退職を余儀なくされてしまったケースです。
こちらは、採用企業にとっては、まず「本当にそうなのかな」と懐疑的にならざるを得ず、例え本当のことであっても「当社に入社したら、当社が前職の企業と同じような一途を辿ってしまうのでは・・・」と不安を感じてしまい、「運が悪い方だ」ということで不採用となりました。

嘘のような本当の話で、こちらに関しても、一見 理不尽なことのように映るかもしれませんが、実際に採用企業においての勤務実績があるわけでないため、これまでのキャリアや思考、その方を取り巻く環境を参考にするということは至極当然なことと言えます。

転職回数により採用する企業側が懸念する点は【入社してもすぐに辞めてしまうのではないか】です。
採用する立場になって考えてみると、1人を採用し、教育をするにも経費と時間を費やしています。
入社してすぐ退職となったり、教育をしてやっとこれからというところで辞められてしまうと、損失が大きいです。
そのため採用する人材に関しては、長く勤めてくれそうという点も選考基準となります。
当然のことながら、1社で20年努めている方と20年で4社務めた方とでは、前者の方が入社後も長く勤めてくれそうと感じます。

一概には言えませんが、下記は経験社数が一般的と考えられる目安です。
20代であれば0~1回(2社経験まで)
30代以上になると1~2回(3社経験まで)
これ以上になると、転職回数が多いと判断される可能性はあり、東海エリアの有名な企業や上場企業には入社しづらくなるかもしれません。

 

❚ 対策
「転職回数が多い人は採用されないのか」と言われればそうではありません。
これは退職理由が明確で 納得なっとくできるかで大きく変わってきます。
しっかりと根拠のある退職理由があり、説明した上で納得してもらうことで懸念点が払拭されることになります。
「~が理由なら退職するのも仕方がない」、「~というスキルアップのために退職したのか」と思われることが重要です。

例えば、20代~30代のうちに圧倒的なスピードで成長したいと考えて、東京でトップ営業として高い営業成績を上げてきた39歳 3社経験の方がいるとします。
その方が 今後の人生設計においてUターンを考え転職することになった場合、
30代で3回目の転職(4社目)となるわけですが、「転職回数が多い」と言った見方はされません。
どんな退職理由なら採用企業が納得できるかに関しては、業界や職種、状況により多岐に渡りますが、私たち転職エージェントにご相談いただければ、解決策が見つかるかもしれません。

ご参考までに、過去の弊社コンサルタントによるコラムもご覧ください。
● 転職理由を聞かれたらどう伝えるか
● UIターンの場合の転職理由と志望動機の伝え方
どんな視点をもって転職理由を伝えるべきか

 

❚ 参考
転職回数が多くても納得されやすい場合もあります。
それは、業界や職種などに一貫して携わっていることです。

例えばAさんとBさんが30歳で、同じ3社経験だったとします。
● Aさんは1社目にメーカーにて法人営業を経験、2社目には運送業にて物流管理、3社目には小売業でバイヤーを務めたとします。
● Bさんは1社目に求人広告の営業、2社目に人材コンサルティング、3社目に人事を務めたとします。

AさんとBさんは同じ3社経験ですが、Aさんは業界や職種が3社ともバラバラなのに対し、Bさんは一貫して人材という業界に携わっています。
どの業務においても深耕できていない場合は、ひとつのことを忍耐強く行えないような印象に映り、転職回数の多さはいっそうマイナスイメージに働いてしまうことがあります。
反対に一貫した経験は即戦力として評価されることも多いため、AさんよりもBさんの方が、転職回数で懸念されることが少ない可能性があると言えます。

これは、業界は違えど職種が一貫している場合にも当てはまります。
ITエンジニアなどの専門性が高い分野では、高度なスキルを保持していることが転職回数より優位に働く可能性は充分にありえます。

転職回数と転職理由を、採用する企業に納得いただけるようお伝えすることも、私たち転職エージェントの仕事です。
ご面談の際には嘘偽りなく事実をお伝えいただき、そのうえで、背景となる事象を整理させていただき、採用する企業へ納得いただけるようご説明させていただきます。

 

 

この記事を書いたコンサルタント:荒井  勇貴(Arai Yuki)