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【2026年3月更新】データで読み解く愛知県の最新雇用情勢と、愛知県へのUIターン転職のポイント



愛知県へのUターン・Iターンの転職をご検討されている方から「愛知県はモノづくりの街というイメージはあるが、今の景況感で自分の経験や希望に合う求人はあるのだろうか」というご相談をいただくことがあります。

今回は最新の愛知労働局より発表された「最近の雇用情勢(令和8年1月分)」に基づき、統計データからわかる愛知県の最新の雇用情勢と、愛知県へのUIターン転職において注目すべき3つのポイントを解説します。

|はじめに:そもそも「有効求人倍率」とは?


最新のデータを見る前に、まず「有効求人倍率」について簡単にご説明します。

有効求人倍率とは、求職者1人に対して企業からどれくらいの求人が出ているかを示す指標で、転職市場の状況を判断する際によく使われます。

・1.0倍より高い:人を探している企業が多く、求職者が仕事を選びやすい「売り手市場」です。
・1.0倍より低い:仕事を探している人が多く、就職の競争が激しい「買い手市場」となります。

例えば、最新の愛知県の有効求人倍率は1.23倍ですが 、これは「仕事を探している人100人に対し、123件の求人がある」という状態を指します。この倍率がエリアや職種によってどう変わるのかを見ることで、愛知県での転職市場の状況を知るヒントになります。

1.「正社員」の求人倍率は55カ月連続で1倍台



令和8年1月の愛知県の正社員有効求人倍率(原数値)は1.15倍 。これは55か月連続で1倍台を維持しており、一時的な景気の波に左右されない、愛知の堅実な正社員需要の高さを示しています 。また、単なる一時的な人手不足ではなく、事業を支える「中核人材」を正社員として確保したいという企業の継続した採用への意欲が見て取れます。

2. エリア分析:産業特性を活かした「3つの経済圏」が牽引する、愛知の攻めの採用



愛知県内でも、エリアによって主要産業の集積地が異なるため、求人の性質も大きく異なります。

新規求人倍率をエリアごとに見てみます。

新規求人倍率は「景気の先行指標」と呼ばれます。企業が「新規事業を始める」「組織を強化する」と決めたとき、真っ先に上がるのがこの数字です。その月に"新しく"出てきた求人・求職だけの数字で出すため、マーケットの最新の変化が現れ「今、企業がどれほど熱心に新しい人材を求めているか」という企業の今の採用意欲がわかります。


名古屋エリア(3.30倍)




ビジネスの中心地。新規求人倍率は3.30倍と非常に高く、DX推進を担うITリーダーや経営戦略を担う幹部候補など、組織の意思決定に直結するハイクラスなポジションが集中しています 。


西三河エリア(1.71倍)




岡崎、豊田、刈谷などの自動車産業の聖地。新規求人倍率は1.71倍で、次世代モビリティ開発に向けた高度な技術・マネジメント人材へのニーズが依然として旺盛です 。


東三河エリア(1.59倍)




豊橋、豊川などの製造拠点。1.59倍という高い水準を維持しており、現場の知見を活かした生産管理や工場長候補などのニーズが見て取れます 。


いずれのエリアも新規求人倍率が有効求人倍率(1.23倍)を大きく上回っています。これは、「新しい事業を立ち上げる」「組織を抜本的に改革する」というように攻めの姿勢でいる企業が多いことを示唆しています。

3. 産業別分析:高度専門人材の採用ニーズを感じる専門職の伸び



ここで、求人数だけでなく、求人の質を見ていきます。全産業の新規求人数は前年同月比で2.9%減少していますが、内訳を詳細に分析すると、特定の業種において企業の人材ニーズが極めて高いことが分かります。

製造業の動き:新規求人数は5,102人と大きなボリュームを占めています 。

木材・木製品製造業:新規求人 52.1%増(常用 45.2%増)

今回、製造業全体が微減した中、驚異的な伸びを示しています。特に正社員(常用)が4割以上増えている点は、一時的な増産ではなく、脱炭素社会に向けた構造変化や、新工場の稼働に伴う「組織の核」となる人材への需要急増の可能性があります。

専門的・技術的職業のニーズ:全体として求人が求職を上回って推移している中、物価上昇等の影響を注視しつつも、企業は単なる欠員補充ではなく「事業拡大」や「技術革新」に伴う即戦力採用として、将来の成長を担う専門人材の確保を急いでいます 。

まとめ:愛知県での転職・UIターン転職を成功させるために



統計データとして表れる数字は、あくまで市場の「平均値」に過ぎません。

「管理職」「幹部候補」といった経営の核心に近いポジションは、こうした公的な統計データ上には現れず、現場だけで「非公開求人」として存在します。

経営層は、採用に対して前向きでありながら、非常に誠実で慎重です。自社の戦略を左右するような「新規事業の右腕」や「組織の要」となる人材を求める際、不特定多数に門戸を広げるのではなく、長年地元愛知県で信頼関係を築いてきたリージョナルキャリア愛知に「実は今、こういう新規事業を考えていて、その右腕が欲しい」などとご相談を寄せてくださいます。

「愛知県に自分の専門性を活かせるポジションはあるのだろうか」「理想とするキャリアを、愛知県で本当に描けるのだろうか」

そんな期待と不安を抱えながらUIターンを検討されているなら、ぜひ一度リージョナルキャリア愛知にご相談ください。公的なデータだけでは見えてこない、愛知県の転職市場の情報やご希望にマッチするポジションを、新しいキャリアの選択肢としてご提案いたします。



参考資料: 愛知労働局「愛知県内の最近の雇用情勢(令和8年1月分)」