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採用難に負けない「採用力のある中小企業」に共通する4つの特徴  [転職・キャリアコラムVol.196]

こんにちは、リンク・アンビション コンサルタントの内田です。

日々、さまざまな企業から採用のご相談をいただきます。
大手企業であっても採用に苦戦する昨今、地方の中小企業を取り巻く採用環境はさらに厳しさを増しています。
しかし、そのような逆風の中でも、「採用力のある中小企業」は存在します。
今日は、私が担当する企業の中でも特に採用に成功している中小企業の特徴を、事例を交えながらご紹介します。




 【 目次 】 


 

1. 経営者が採用の最前線に立っている


採用力のある企業に共通する最大のポイントは、経営者が採用活動に深くコミットしていることです。
ホームページや求人表で会社概要や募集要項は分かりますが、企業の本質的な魅力を理解するには、会社の中で最も当事者意識をもった経営者の話を直接聞けることが一番だと考えます。経営者の言葉には、他にはないストーリーと熱量があります。企業が求職者に「ワクワクする面白さ」を伝えるうえで、この解像度の高いメッセージが欠かせません。


■実例:社長が自ら採用の相談に
私が担当するある企業の社長が、「ぜひ採用したい人材がいる」と急遽弊社オフィスにお越しになったことがあります。
「どんな給与提示がよいのか、選考内容はどうすべきか?」と、社長自らが最前線で動かれる姿に、私も何とか力になりたいと思い、一緒に戦略を練りました。
その過程で、「経営者が考えている会社の課題」「中長期の目標」「なぜその人材が必要なのか」といった求職者へ伝えるべき重要な情報を直接社長から伺うことができました。
最終的には、社長自ら選考の最前線に立ち、求職者との食事会も実施。その求職者は無事に入社し、現在は会社の重要な中心メンバーとして活躍しています。

経営者から聞ける話は、非常に希少性が高く、とくにハイクラス人材を採用する際は必要不可欠と言っても過言ではありません。

2. 選考スピードが圧倒的に速い


採用成功企業に共通するのが、選考(意思決定)スピードの速さです。
書類選考ですぐに結果を出すなど、意思決定スピードが速いことはとても重要です。優秀な人材ほど併願企業で選考が進んでおり、返答が遅れるだけで採用競合企業に先を越されてしまいます。応募者からしても、すぐに反応(合否を出して)してくれることはとても嬉しく思うものです。
書類を出したのに1~2週間も返答がなければ、応募者の熱量は確実に下がり、不安も募ります。


■実例:内定承諾率100%の企業
私の担当するある企業は、全社員の約40%は弊社経由の紹介で入社していますが、理由は「圧倒的なスピード感」です。その企業は、書類選考は必ず推薦した翌日には結果連絡を頂けます。また、面接については社長自ら同席し選考するため、面接は1回のみで翌日には必ず合否結果を出します。そして、これほどスピーディでありながら、入社の意思決定(内定の承諾していただけるか)は決して急かしません。囲い込もうとするのではなく、「是非あなたに入社して頂きたい!」という想いを、スピードで示すのです。

即断即決をして頂ける優秀な人材をご紹介するように私も常に心がけていますが、企業側の意思決定の速さに応募者は毎回嬉しい驚きを感じ、内定承諾率は100%。内定辞退になったことはこれまでありません。逆に、大手企業であっても、書類選考や選考に時間を掛けすぎる企業は、辞退となる可能性も高まります。意思決定スピードが遅いことで、応募者の熱量を下げてしまいます。

3. 面接が「面白い!」応募者がファンになるプロセス


採用力の高い企業の面接には、企業の大小問わず、ある共通点があります。
面接に行くほぼ全ての応募者の方が「面白かった!」と口を揃える、中小企業があります。その理由は、面接官と応募者という上下の関係ではなく、「同じ業界で働く仲間候補」として迎えているからです。面接では、決して上から目線で志望理由を細かく聞いたりはしません。星の数ほどある求人の中から、自社を選びわざわざ面接に足を運んで来てくださったクライアントとして会話をしています。


■実例:社長が3時間語り続けても応募者はニコニコ
ある企業では、面接の最初に社長がスライドを使って詳しく会社説明を行います。
新卒向けのようなホームページに記載されている情報の羅列では無く、業界の立ち位置や事業の強み、今後の戦略など、包み隠さず踏み込んだ内容を共有します。
その後は雑談を交えた対話を行い、最後は社内を社長自らが案内し終了という流れですが、話が盛り上がると3時間になることもあります。そんな想定時間をオーバーした時でも応募者の面接後の感想は「面白かった!」と笑顔で帰っていきます。満足度の高い面接や選考内容は、応募者の志望度を大幅に上げる大きな武器です。

4. オファーレターで「あなたが必要な理由」を伝える


内定提示の際、採用力の高い企業が実践しているのが、オファーレターの作成です。
以前のコラムでも紹介しましたが、内定提示に「オファーレター」を一緒に送付します。
なぜあなたに入社して欲しいのかを言語化し手紙のように作成します。また、内定時だけでなく、書類選考や一次面接通過時にも、なぜ選考通過となったのか、どの点を評価したのかをしっかりと応募者にフィードバックをすることが非常に効果的です。
応募者の気持ちは選考を通じて気持ちが揺れ動きます。内定に向けて徐々に気持ちを醸成していくためには重要な工程です。言葉でしっかり「あなたを必要としている」ことを伝えることが内定承諾につながります。

▼詳細はぜひこちらのコラムをご覧ください。
 
採用競争に勝つ鍵!内定承諾率を高める『オファーレターの効果』


採用難易度が年々高まる中、「せっかく内定を出しても辞退されてしまう」というケースは増えています。では、内定承諾率が高い会社は「大手だから」「年収が高いから」なのでしょうか?私は、それだけではないと考えます。今回のコラムでは、「内定辞退が多い」と感じていらっしゃる人事ご担当者様へ向けて、近年効果が高まっている「オファーレター」の役割についてお伝えしたいと思います。

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最後に:採用は「企業の未来」を決める最重要領域


弊社は人材紹介会社ですが、紹介するだけが仕事ではありません。
企業の採用力を高めるためのアドバイスも積極的に行っております。
「採用がうまくいかない」「優秀な人材に選ばれる企業になりたい」「経営者として採用にもっと関わっていきたい」そんなお悩みや相談があれば、ぜひご連絡ください。


 


 

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内田 康太

この記事を書いたコンサルタント

内田 康太

UCHIDA KOUTA

AREA:静岡

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