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採用競争に勝つ鍵!内定承諾率を高める『オファーレターの効果』  [転職・キャリアコラムVol.190]

こんにちは。静岡県/愛知県に特化した転職支援会社 株式会社リンク・アンビション コンサルタントの内田です。

採用難易度が年々高まる中、「せっかく内定を出しても辞退されてしまう」というケースは増えています。
では、内定承諾率が高い会社は「大手だから」「年収が高いから」なのでしょうか?私は、それだけではないと考えます。
今回のコラムでは、「内定辞退が多い」と感じていらっしゃる人事ご担当者様へ向けて、近年効果が高まっている「オファーレター」の役割についてお伝えしたいと思います。





 【 目次 】 



求職者は複数内定から選んでいる


優秀な求職者は1社だけではなく、複数社から内定を獲得します。
そして、その中からどの企業に入社するかを「仕事内容」「給与」「年間休日」「勤務地」「福利厚生」「会社のビジョン」「経営者との相性」など、さまざまな要素を比較検討しながら決定します。
その中で、近年特に効果を発揮しているのが、「オファーレター」です。ここで重要なのは、単なる条件の提示ではなく、「なぜあなたに入社してほしいのか」を伝えることです。

効果的なオファーレターの工夫


これまでの支援事例から、特に効果的だった工夫をいくつかご紹介します。

① 面接官からのフィードバック
一次面接、二次面接、最終面接とそれぞれの選考フェーズに出席した面接官の顔写真を添え、面接の中で感じたことや評価したことを詳細に記載し、「内定者のどんな点を評価したのか」を記載。

② キャリアの見通しを図解
本来は就業規則を読み込まなくては理解できないような内容を、オファーレターにて図で分かりやすく説明。入社後のキャリア形成を具体的にイメージしてもらう。

③ 手当を詳細に明示
「○○手当あり」と一言で済ませず、このケースだと月額幾らをいつ振り込むか、留意いただくべき条件などを細かく記載。

④ 入社後の業務と期待を明確に
面接時に伝えていても、オファーレターで改めて担当業務やアウトプットを文章化し、入社後のミスマッチを防ぐ。

⑤ 経営者の想いを伝える
会社の現在地やビジョン、今後の目標を社長や役員の言葉で記載し、一緒にその目標を目指したいという熱意を記載する。

実際の成功例


内定者は上記のようなオファーレターを貰うと、やはり嬉しく感じるものです。

私が実際に担当したAさんも、複数社から、ほぼ同水準の年収で内定を獲得していました。どの企業も甲乙付け難く魅力的で意思決定に迷っていましたが、ある1社だけが丁寧なオファーレターを添えて内定を提示。そこには一次面接を担当した面接官、最終面接を担当した役員、それぞれの言葉で「なぜAさんと一緒に働きたいのか」という熱意に溢れた言葉が綴られていました。
それを読んだAさんは「自分をここまで理解し、必要としてくれる会社は初めてだ」と嬉しさのあまり涙を流したと仰っていました。結果としてその熱意に動かされその企業の内定を承諾することになりました。

求職者にとって提示年収や労働環境も大事な判断材料ですが、最後に人の心を動かすのは「この人たちと一緒に働きたい」と思わせる熱意なのです。

採用姿勢が伝わる企業は辞退が少ない


また、オファーレターをしっかり作り込む企業の特徴として、内定時だけではなく、書類選考、一次面接、二次面接とそれぞれの選考フェーズでの通過理由や見送り理由をしっかりとフィードバックしている点があります。応募者からすると「結果」と「理由」はやはりセットで知りたいもの。それを丁寧に伝える企業は、採用への本気度が伝わり、ブランド力や条件で採用競合に劣っていても、内定承諾率が高まる傾向があります。

まとめ


競争が激化する採用市場において、年収やブランド力だけでは優秀な人材は惹きつけられません。
内定承諾率を高めるためには、労働条件の見直しも必要ですが、熱意の伝達は不可欠です。オファーレターは、その想いを形にする最良のラブレター。ぜひ自社らしい工夫を凝らし、内定者の心を動かす一通を準備してみてはいかがでしょうか?



 

 
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内田 康太

この記事を書いたコンサルタント

内田 康太

UCHIDA KOUTA

AREA:静岡

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