職場での問題・課題解決にはコツがある? [転職コラムVol.103]
キャリア形成コンサルタント 伊藤
2022年11月09日(水)
こんにちは。リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)キャリアコンサルタントの伊藤です。
皆さんの職場では何かしら解決したい問題点が1つ2つありませんか?管理職の方でしたら「メンバーに指示がうまく伝わらない」「プロジェクトがスケジュール通りに進まない」など、もちろんそれ以外にもいろいろあると思いますし、職場だけではなく家庭や地域活動でも「何でこうならないのだろう」と感じる事はあると思います。そのような時の解決方法の一つを紹介します。
問題点に対する見方を変える
問題点に直面すると、まずその原因を探そうとすると思います。「何が悪いのか」「誰に原因があるのか」などです。自動車や機械であれば、問題個所の部品を交換する事で原因解決に繋がると思いますが、組織ではそんな単純な話にはならないと思います。特に人間同士の問題はそれぞれの考えや気持ちがあり、コントロールする事はとても困難です。
そこで、「原因追及思考」から「問題解決思考」へ、マインドシフトしてみるという方法があります。ここで2つの例え話を紹介します。
エレベーターと鏡
あるオフィスビルでは「エレベーターの待ち時間が長い、改善できないならビルを出ていく」というクレームが管理会社に入ったそうです。ビルの管理会社で解決策を出し合うと、「エレベーターの増設」「最新の高速エレベーターへの取り換え」といった意見が出てきました。
どちらも莫大なコストが掛かってしまいます。一人の社員から「各階のエレベーター前に大きな鏡を置いてみよう」と提案がありました。
すると見事に問題は解決したそうです。多くの人は鏡の前で身だしなみのチェックをする事で待ち時間を長いと感じなくなったそうです。
待ち時間自体は変わっていませんが、長いと感じる時間の使い方を提供する事で、利用者のクレームを減らすことに成功したというエピソードです。
作業現場でのゴーグル
あるイタリアの工場では、安全の為に社員へゴーグルをつける事を決めました。しかしなかなかゴーグルの着用率が上がらなかったそうです。経営幹部の中では問題点として、「安全性について周知徹底の研修をした方が良いのでは」「管理者がしっかり指示できていない事が問題」などの意見があったそうです。なかなか解決の糸口が見つからない中で、もう一度問題点の整理をしてみました。問題は「社員がゴーグルをつけない事」で、解決は「ゴーグルをつけるようになる事」という事になります。そこでゴーグルのデザインを変えてみる事にしたそうです。するとカッコよくなったゴーグルに社員も喜び、着用率が著しく改善されたという事でした。
キャリアも一緒!?
これは組織で起きる問題解決にとどまらず、個人に置き換えても同様です。転職を考えている方であれば、今の仕事の何が問題で、どうなれば解決なのか。現職で解決できないのであれば転職という選択肢もあるが、問題解決できる会社があるのか・・・
このような時は一度キャリアコンサルタントに相談してみてください。第三者と会話をしていく中で新たな「きづき」に出会うこともあります。答え合わせのつもりでご相談いただくのも良いと考えております。
まとめ
起きている問題に対する見方を少し変えてみるだけで、問題解決につながる事があります。
組織の中で起きる問題は不具合箇所を特定する事は難しく、且つ一つとは限りません。
さらに多くの場合、人と人の間で起こる事が多いはずです。
そのようなな場面では、問題点を整理して、どのような状態になれば解決なのかという一点に絞ってアイディアを出していくと、問題が解決するかもしれません。
この記事を書いたキャリアコンサルタント:
転職をすべきかどうか悩んでいる方からの相談も多くいただいています。
「転職前提」ではなく、現職に残る可能性も含め、現在のキャリアで抱えている課題・ストレスを解決するためにはどうすることがベストかをコンサルタントと一緒に考えてみませんか。
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