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転職活動に用いる “パースペクティブ・テイキング” [転職コラムVol.090]

こんにちは、
リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの池戸です。

転職活動では、職務経歴書や面接を通じて、経歴や強みを企業に伝えるシーンが多くあります。

その時に用いて欲しい手法が ” パースペクティブ・テイキング ” です。
この言葉は ” 相手の立場に立って物事を考える ” という心理学用語。

これだけ聞くと「あたりまえのこと」と思われるかもしれませんが、
転職活動においては意外とこれができておらず、一方通行のコミュニケーションになってしまうケースがよくあります。
 
 

職務経歴書編

企業へ応募を進めるときに必須となる職務経歴書ですが、経歴を箇条書きにした”記録”となっているケースが多くみられます。選考を効果的に進めるためには「読み手(採用者)側の視点」に立って記述する必要があります。

1) 専門用語・社内用語
「読み手側の視点」が欠けている例として多いものが、専門用語や社内用語などの多用です。私が職務経歴書の添削をする際にも「20XX年 社長賞受賞」という表記を多く目にします。この”社長賞”ひとつとっても、会社ごとに 何に成果に対する賞なのか、受賞者は何人なのか、どういった成果で受賞したのか などその性質は異なるはずです。
こういった会社ごとに異なる単語や、相手に通じないと思われる用語には、丁寧な説明を付け加えるか一般的な表現に言い換える必要があります。

2) 経歴
経歴の書き方で注意したいのは「何をやってきたか」の箇条書きとなっているケース。箇条書き自体はよく、端的に正確に書かれている職務経歴書は読みやすいのですが、その経験を「転職先企業」でどのように活かせるのか、どのように役立てられるかの視点が抜けているものが多く見受けられます。

明快な数字(例「20XX年 売上 X,XXX,XXX円 目標達成率:140%」)や職位(例「XX事業の責任者として従事」)についても同様です。パースペクティブ・テイキングで採用者側の視点に立つと、本当に企業が知りたいのは目を引く言葉ではなく、その結果を得るにあたって、どのような力を発揮したのか、そのことに再現性があるかを重視するはずです。

 
 
面接編

弊社では面接対策も行っており、その時に「転職理由はネガティブに捉えられたくないので、○○と伝えようと思うのですがどうでしょうか?」「志望理由の伝え方は○○という伝え方でいいでしょうか?」というご相談がよくあります。「自分がどう見えるか」を意識して”正解”を探すのではなく、面接官の立場で考えるとこの答え方は変わってきます。

例えば転職理由の伝え方にしても、面接官の立場では、ミスマッチがないように「その転職理由の再現性がないか」を重視します。そのため、面接で後付けのポジティブな理由を話すよりも、転職に至った経緯をしっかり話す方が面接官にとって腹落ちし選考がスムーズに進む、といったケースもあります。

 
 
まとめ

以上のように、転職活動では「自分がどう見られるか」に意識が向きがちですが、一旦立ち止まって「相手の立場でどう見えるか」を考えてみることがとても重要です。おすすめなのは、職務経歴書や転職の応答を第三者にチェックしてもらうこと。職務経歴書については、あえて業界や職種が全然わからない人に見てもらうことで、細かい前提を知りすぎていないためフラットな指摘が期待できます。
もちろん弊社では職務経歴書の添削、面接対策も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

 
 


 


 
この記事を書いたコンサルタント:


 
池戸 岳 Ikedo Gaku
リージョナルスタイル認定コンサルタント
担当エリア:静岡
1988年、静岡県藤枝市生まれ。
藤枝東高校、埼玉大学を卒業後、静岡県内の地域メディア運営会社に入社。
媒体の広告営業、Webマーケティング担当を経て、
リーダーとして新規事業立ち上げや行政・法人向け基幹系システム営業を担当。
2019年、株式会社リンク・アンビションに入社。


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