コンサルタント 溝口静岡県の暮らし・制度 2022年03月23日(水)
こんにちは、リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)コンサルタントの溝口です。
もっぱら身近な飲み物はコーヒーとビールなのですが、静岡に移住してきて2年。
せっかくだからお茶のことも少しは知りたいと思い、週末にふらっと行ってきたのが「まるか村松商店」。
藤枝市の住宅街にあるこのお茶屋さんは、明治の終わりから続く茶商(斡旋業)が経営され、
私の前職ぐるなび時代の元同僚のご実家でもあります。
※斡旋業とは農家さんと問屋さんを繋げる事業のこと。
ぐるなび在籍中もお茶や山葵など、静岡県食材のプロモーションにも関わっていた彼ですが、
今は、"急須で緑茶を淹れる"文化を広めたいと、退職して家業を手伝っています。
そんな彼にお店を案内してもらいながら、自分に合ったお茶を教えてもらおうというのが今回の目的です。
■合組とは?
まず、と説明されたのが、合組(ごうぐみ)の話。
合組とは、簡単に言えば茶葉を合わせること。
コーヒーでいうブレンドですよ、と言いますが、茶葉は同じ畑から収穫されたものでも、
収穫日や製造日によって 味、香り、色が変わってくるため、
均一な品質を提供するには、この技術が欠かせないのだそうです。
このブレンド技術は職人の腕の見せ所であり、様々な個性のあるお茶が生まれるのだとか。
聞けば聞くほど、奥の深い世界です。
まるか村商店では、オーダーをすれば、オーダーに応じて合組することもできるそうです。
■製造方法の違い
よく聞く、煎茶、深蒸し煎茶、玉露、番茶、抹茶、ほうじ茶、というのは何なのか。
抹茶やほうじ茶はともかく、そもそも何が煎茶で、何が玉露を指すのかもわかりません。
この呼び方の違いは製造方法(育て方を含む)の違い。
これによって色・味・香りの異なるお茶が生まれるのだそうです。
例えば、深蒸し煎茶は新芽を蒸す時間を長くすることで渋みを抑え味がマイルド。
煎茶が薄い茶褐色に対して、深蒸し煎茶は・・・
淹れてもらうと、なるほど濃い緑色。味もマイルドです。
都会の水にもよく合うし、簡単においしく淹れられるそうです。
我が家の周りが都会かどうかはさておき、「簡単においしく」、これは重要。
今回はこちらで決定。
お茶は美味しい淹れ方などもいろいろとありそうですが、今回はいったん茶葉の選び方のところまで。
■お茶以外の部分
さて、お茶の話を聞きながらも、このお店には気になるものがたくさんあります。
こちら、朝ドラで話題のあれです。
まるか村松商店では「大判焼き」の名でお店の名物です。
自家製の優しい甘さのあんこに、もっちりとした生地。そしてお茶。
間違いない、完璧な組み合わせ。
うぐいす、クリーム、スフレ、キャラメル、チョコ、いも、季節限定など、
あんのバリエーションも見たことがないくらい豊富で、なんと中身の持ち込みも可能だそうです。
そしてそして、ここの看板娘のかずこさんが作る、冬限定の静岡おでんはテイクアウトも可能。
(帰りにお店近くにある蓮華寺池公園で食べて帰りました。)
ダシがまた美味しいのですが、厚さ7㎝くらいはありそうな大根も味が染みこんでいて、感動ものです。
お好みでダシ粉、青海苔、自家製みそだれをつけて。
お鍋を持って買いに来るご近所さんもいるそうで、うらやましい限りです。
夏は夏でかき氷が人気で、多くのテレビ局や芸能人も食べに訪れているようです。
その他にも、地元で採れた新鮮な野菜や、
お茶請けに合いそうな干し芋(御前崎産)など、地域愛がたっぷり。
この辺りでも姿を消してしまったという駄菓子屋さんの代わりに。
お子様連れで来ているお客さんもたくさんいらっしゃいました。
お茶だけでなく、町の憩いの場のようになっていて、とても暖かい雰囲気でした。
おばちゃんたちも気さくな方々ばかり。
週末の昼過ぎは混んでいることも多いので、おすすめは午前中。
おでんは昼過ぎには無くなってしまうことも多いそうです。
蓮華寺池公園へは車で10分弱と近いので、ここで大判焼きやおでんを買って行くのもいいですね。
私の住む富士市からは少し距離がありますが、またお茶がなくなったら遊びに行こうと思います。
今度は美味しい淹れ方を聞きに。