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「内定が出たら迷いが出た…」辞退 or 承諾?後悔しない判断をするために<転職コラムVol.066>

こんにちは、コンサルタントの溝口です。
転職活動の終盤。内定が出て、いよいよ決断という場面で、迷ってきてしまう方もいらっしゃいます。
この会社に入社して本当に良いのか、
複数社から内定が出たが どこに決めたらよいのか…内容は様々ですが、
内定を承諾して入社するかどうかの回答期限は、
事業責任者、役員クラスでなければ 通常1~2週間程度です。
転職先を決めることは大きな選択の一つですから、慎重になってしまうところですが、
今回は、落ち着いて冷静に判断するための事前準備をご紹介したいと思います。

❚ そもそもなぜ転職を考えたのか?(転職して解決したいことを明確にしておく)
例えば、「経験を生かして●●の仕事がしたい」と考えて転職活動を始めた方がいるとします。
ところが、転職活動を進めていくと、年収、勤務地、休日、残業、企業規模、経営理念、社風など、見るべき要素は様々なものがあり、
いつの間にか、仕事内容よりも高年収の案件に目が行ったり、安定してそうな上場企業や有名企業に目が行ったりするのです。
会社を訪問すると、面接官の印象が良かった、オフィスがきれいだったなどの要素も加わり、
さらに内定が出るまでは企業の良い所に目が向いていたのが、内定が出て意思決定をする際になると、インターネットの口コミなど悪い所に目が行くようになったりします。
どれも重要な要素ではありますが、やはり根本は、「なぜ転職しようと思ったのか、転職で解決したいことは何だったのか」ということです。
迷ったらいつでも立ち返れるように、転職活動が終わるまで手帳等に書いておくと良いと思います。

❚ 家族やパートナーには早めに相談しておく
家族やパートナーから反対されて迷ってしまうというケースもあります。
相手の立場で考えると、転職に至る経緯などを知らずに、内定が出てから「ここに転職しようと思う」と聞かされたらどうでしょうか。
驚きや不安から反対意見が出たり、「(その会社、仕事)本当に大丈夫なの?」と聞きたくなるかもしれません。
反対をされれば1~2週間で説得することは困難ですし、流されて自分も不安になってしまう方もいます。
これを防ぐためには、転職活動前からしっかりと話し合い、転職に至る経緯や、譲れない条件や進捗などもその都度共有するようにしておくことです。

❚ 複数社の選考を並行して進める
ある程度希望通り、それでも漠然と「この会社で本当に良いのかな」と迷ってしまうケースもあります。
これに対して理想的なのは、内定が複数社あり、比較検討できる状態にすることです。
何事も比較対象があった方が選択しやすいものです。
また、あの企業も応募しておけばよかった、あの内定を受けておけばよかったと後悔することがないよう、
応募する際にはなるべく複数社(3社程度)、内定時期が揃えられるよう考慮して応募することをおすすめします。
※ただし、あまりにも多く応募することは推奨しておりません。
理由としては企業分析でも、面接対策でも、パワーが分散して
結局あれも、これもとなり、よい結果とならずチャンスロスが発生するためです。
情報をより多く集めること自体はよいことだと思いますが、その中でしっかり
転職の目的に沿って優先順位をつけて、希望の会社の選考を一つひとつ大切に進めていくほうが、結果的にうまくいくケースが多いです。

全てをコントロールできるわけではありませんが、転職エージェントをうまく活用する方法もあります。

❚ シミュレーションをしておく
本命企業の結果が出る前に併願企業の回答期限が来てしまう、本命企業から内定が出たが併願企業より条件が悪かった場合なども、
判断を迫られます。回答期限が迫る中で冷静な判断ができなくなる場合も考えられます。
これに対しては、早い段階で様々なパターンをシミュレーションしておくことをおすすめします。

<例>
本命A社の結果が出る前に併願B社、C社の回答期限が来たらどうするか

・内定がB社なら承諾してA社は辞退する。
・内定がC社なら辞退してA社の結果を待つ。
・B社の年収が●●以上であれば承諾してA社を辞退する。それ以下なら辞退してA社の結果を待つ。
・A社が最終に進んでいれば、B社もC社も辞退してA社の結果を待つ。

といったように基準を設けておくことです。
実際にそのケースになった場合は、改めて悩むことになるかもしれませんが、
想定外のケースにいきなり直面してあたふたしないようにすることが大切です。

いかがでしょうか。
内定承諾の回答期限は1~2週間程度ですが、事前に準備をしておけることも十分にあります。

私たちコンサルタントにもぜひお気軽にご相談ください。
転職活動は迷うことの連続かもしれませんが、皆さんと一緒に考え進んでいきたいと思います。

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この記事を書いたコンサルタント 溝口 拓(Mizoguchi  Taku)