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転職時の年収交渉について <転職コラム Vol.031>

こんにちは、キャリアコンサルタントの原口です。

転職したことがある方なら、面接時に、
「希望の年収はありますか?」との質問を受けたことがあると思います。
私自身も面接官としてお聞きすることも多いのですが、
お聞きするたびに言いづらそうだなーっと思ってみています。

日本人特有だと思うのが、お金が絡む話をはっきり伝えるのは苦手なのか、
皆さんこの質問をすると、申し訳なさそうにしますよね。
ただ一方で、年収は意思決定にも重要な要素でもあり、
日頃面談をしていても年収が転職理由になっているケースも非常に多いのが実情です。

ということで重要な要素であるにも関わらず、
最後まで本音ベースで話せないことが多い年収交渉というテーマで書いていきたいと思います。

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❚ そもそも年収交渉は可能なのか。
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まず、年収の交渉は基本的には可能です。
ただし交渉のタイミングとしては、オファーレター(採用内定通知書)をもらう前までが理想です。
というのも内定は、年収も含めて決定されることが多く
オファーレターをもらう前のほうが成功率は高くなる傾向にあります。
応募の段階から事前に「この金額以上でなければ内定は承諾しない」という希望があれば、
後出しじゃんけんは関係を悪くする一番の要因となりますので、
できるだけ早くコンサルタントに相談していただくことをおすすめします。

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❚ 年収(給与)はどのように決められているか。
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企業の規模や業界によって異なりますが、
基本的な年収検討のベースとなるのは以下の要素が大きく、
私たちが日々接している東海エリアの企業の場合は
大手企業より中小・ベンチャーのほうが交渉の成功率が高い傾向にあります。

【①自社の給与制度、給与テーブルをベースに決定】
主に上場企業や大手・中堅企業が中心で
年収決定のロジックが明確に決まっているので
交渉が困難な場合も多い。
年齢や経験などにより給与テーブルが設けられているため、
そもそもテーブルの水準が高い会社かどうかの見極めも大切になります。
最近ではITエンジニアなどで
「特別扱い枠」を作る会社もありますが、まだまだ少ないのが現状です。

【②前職の年収額と経験・能力をベースに決定】
中小企業、ベンチャー企業が中心で
経験・能力があれば初年度から年収UPが可能です。
他には、前職の年収と既存社員とのバランスによって判断されるケースもあります。

【③成果に対しての報酬】
「成果を挙げれば報酬に反映する」という
人事制度・評価制度を導入している企業も増えてきました。
昇給のタイミングが1年間に複数回ある会社も多く見られます。
※また、交渉をする、しないに関わらず、
会社の給与体系や評価制度について事前に理解しておくことは大事だと思います。

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❚ 年収交渉のためには具体的な根拠・理由が必要
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希望年収の根拠について企業が妥当性を感じられなければ
年収交渉は成功しません。
しかし根拠と言われても難しいですよね。
なのでこれまでの実績やスキルなどを
定量で洗い出しておくことは最低限の準備です。
そのうえで会社の売上や生産性の向上に貢献できることをアピールしておきたいですね。
自分が本当に提供できるバリューは何で、
それは金額に置き換えるとどのぐらいなのかを理解しない状況で
個人の事情や希望などの主観的な理由だけで、
希望年収を伝えることはあまりお勧めしません。

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❚ 年収交渉に成功しやすい方の例
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・国家資格などすぐに必要とする難易度の高い資格を持っている人
・自社の利益になる人脈を持っている人
・その業界での十分な経験がある人
・数字で語れる実績を積み重ねており、即戦力になると判断できた人 など。
「入社後の活躍イメージ」が沸く人であれば、
年収アップの交渉に応じてもらいやすくなるといえます。
一方で未経験の業界、職種などへの転職は、
入社後にすぐ活躍できるスキルがないため
基本的には初年度年収は下がると思っておいたほうがよいでしょう。

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❚ 最後に、給与は「入社後に上げる」という考え方も
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入社時から高い給与であるに越したことはないですが、
交渉して自分の能力以上の年収を最初から求めると、
その方自身が辛くなるという状態となります。
入社後に思ったより成果を上げられず、
肩身が狭い思いをするというケースは枚挙にいとまがありません。
企業側としても、通常より高い報酬を出すことで、
その分高いパフォーマンスを求めますのでプレッシャーもかかります。
同等もしくは、やや低めの給与額からスタートし、
実績を上げれば早いタイミングで給与が引き上げられるというパターンのほうが、
企業にとっても自分にとっても心理的な負担が少なく頑張れますし、
その後の評価も高くなります。

転職にあたって給与にこだわるのであれば、
年収UPで迎えてくれる会社という視点だけでなく、
入社後に年収を上げていける可能性が高い会社にも、ぜひ注目してみてください。
皆さんが納得のいく良い転職ができることを祈っています。




この記事を書いた人:原口 翼(Haraguchi Tsubasa)



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