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【2023年9月更新】静岡県の最新雇用情勢|有効求人倍率は 1.22倍(前月を下回るのは3月以来)

静岡労働局から、2023年7月の静岡県内の雇用情勢について発表がありましたので、詳しくお伝えします。





 

有効求人倍率が前の月を下回るのは、4か月前のことし3月以来で、労働局では「企業が物価や人件費の高騰を理由に求人を控える動きがあることなどが要因だ」としています。
新規求人の数を産業別に見ると去年の同じ月に比べて、「宿泊業・飲食サービス業」が23.5%、「製造業」が12.8%、「建設業」が9.9%いずれも減少していて、全体でも2.4%減っています。
静岡労働局の笹正光局長は、会見で、「コロナ禍からの経済活動の再開で求人の潜在的な需要はある。原材料価格の上昇やそれを受けた企業の価格への転嫁がどのように進むのかが求人に影響すると思う」と述べました。

 

 (参考:NHK 静岡 NEWS WEB 2023年08月29日)




現在の静岡県内の雇用情勢概況

 
topics 求人倍率  ≫≫≫ 有効求人倍率: 1.22 倍 (前月 ‐0.04 pt)
求職の状況 ≫≫≫ 新規求職者数:10,151 人(前年同月比 +7.5 %
求人の状況 ≫≫≫ 新規求人数 :23,038 人(前年同月比 ー 2.4 %

 
 


 <有効求人倍率とは>

厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。

【算出方法】

有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)

【数字の見方】

倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある)
倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況)
倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)

※景気動向指数としての側面があります。

労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」
景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。


 

求人倍率


  

有効求人倍率(季節調整値)は 1.22 倍 /前月 0.04 pt減少
新規求人倍率(季節調整値)は は 2.15 倍 /対前月 0.06 pt 減少
正社員の有効求人倍率(原数値)は 1.05 倍 /対前年同月 0.02 pt 減少


 



    

出典:静岡労働局「職業安定業務統計資料」


 

202307エリア別求人倍率.png


    

求人の状況


新規求人数は 23,038 人 /対前年同月比 2.4 % 減少。
(一般/対前年同月比 1.0 % 減少、パート/対前年同月比 4.6 % 減少)

   

 

  

就職の状況


  
就職件数は 2,455 件 /対前年同月比 同水準。

就職率は 24.2 %/対前年度月比 1.8 % 減少
(一般/対前年同月比 1.1 % 減少、パート/対前年同月比 1.3 % 増加)


 

現在の日本国内の労働力調査



topics  就業者数  :就業者数は 6772 万人(前年同月比 + 17 万人)   12か月連続の増加
 完全失業者数:完全失業者数は 183 万人(前年同月比 + 7万人) 3か月ぶりの増加
 完全失業率 : 完全失業率(季節調整値)は 2.7 %       前月に比べ 0.2 ptの上昇


出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)」





<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。
数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。

【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。